ラジオNIKKEI社が競馬開催日に放送している「中央競馬実況中継」に出演させていただくようになって約1年が経ちました。
関東の競馬を放送している第1放送には競馬ブックの美浦所属のトラックマンが以前から出演していましたが、関西メインの第2放送に弊社栗東所属のトラックマンが出演するようになったのがここ1年くらいの話。第2放送では土曜日の午前中の枠が弊社の担当です。
基本的に坂井TMがメインで、あとは米満TM、信根TM、そして私の4人が出演しています。
ですが、関西のローカル開催がある冬の4カ月(12月~翌年3月)の間は坂井TMがローカル場に出張するので、その替わりに本場にいる私の出番が多くなります。
先々週、先週と2週続けての出番でした。
ぜひ興味を持って番組を聴いていただきたいので、放送の様子を簡単に紹介したいと思います。
1月21日(土)
競馬ブックの栗東のトラックマンは社用車で乗り合わせて現地に行きますが(小倉以外)、7時45分に出発するトラックマンカーに乗っていては間に合わないので、6時30分に栗東を出発するカメラマンカーに乗せてもらって中京競馬場へ。
大先輩のカメラマンさんが運転してくださるなか、眠気に勝てずに爆睡。8時過ぎに現地へ到着していた。ラジオNIKKEI社の放送ブースに挨拶をして、当日の進行表を受け取る。
9時30分に放送スタート。
この日の午前中の進行を担当するアナウンサーはラジオNIKKEI社の山本直アナ。学年は私が1つ上ですが生まれた年は同じ。緊張することもなく、とてもやりやすいです。
放送の基本的な流れは、
パドック解説(他社のトラックマンさんが担当)→レースのポイント解説(私)→ローカルの実況(この日は小倉)→特別レースや重賞等の展望(私)→レース実況→レース後解説(私)
てな感じで進んでいきます。
9時40分過ぎに1Rの解説で私が第一声を発して、それ以降断続的にしゃべることになります。
レース解説は基本的に予想をお話するわけですが、5分弱の時間をほぼ自由に使わせていただきます。
これが意外と難しくて、話のまとまりがなかったり、途中で自分で何を言っているか分からなくなることがあります。
聴いてくださる方に分かりやすいよう、また馬券の参考になるよう努めていますが、なかなか満足のいく解説をできたことがありません。
予想を当てることがトラックマンの至上命題とはいえ、話がつまらなくてラジオを切られてしまってはもう本当に申し訳ないので、ここは慣れていく&努力していくほかありません。
レース後の解説がまた難しくてですね。上位5頭を目安に話すのですが、レースを1度見ただけで全馬の動きを把握するのは至難の業。まったくノーマークの馬が突っ込んできた場合、それはもう焦ります。
ターフビジョンの映像なども確認して、頑張って解説します。
ちなみに放送しているのは屋外で、実況のすぐ横です。生で実況を聴けるのは解説者の特権だと思います。レース直前、グッと集中力を高めていらっしゃるアナウンサーさんは本当にカッコいいですよ。
この日はレースの合間に、一般レースからのおすすめ(中京7Rを推奨、外れる)、中京9~11R、翌日の東海Sの展望を話しました。結構盛りだくさんです。
解説して恥ずかしくないよう下準備も入念にしておきます。
ラジオと平行して、競馬ブックの週刊誌に載る「次走へのメモ」の原稿も仕上げていきます。冬場のローカル開催時の関西はどうしても人手が少ないので、社業の方も手は抜けません。
そうこうしているうちに、6Rのレース後解説が終了。午後の解説の方へとバトンタッチします。
この時点で私の脆弱な喉は悲鳴を上げていて声がカスカスになっていますが、配当の読み上げなどで私以上にしゃべっていた山本直アナは聴きやすい美声のまま。やっぱりプロは凄いと思う瞬間です。
出番終了後改めてブースの方々に挨拶をして、専門誌記者室へと引き上げました。どっと疲れが来ますが、生放送を無事に終わることができた安堵感もこみ上げてきます。
本当は午後の放送も聴きたいのですが、ここから会社の仕事に専念するため叶わず。時々イヤホンで確認する程度になります。
毎週放送している「中央競馬実況中継」はradikoでもお聴きいただけるので、是非よろしくお願いします。私の次の出番は少し間が開いて、2月18日(土)の予定です。
それでは。
栗東編集局 丹羽崇彰
丹羽崇彰(調教担当)
1989年2月1日生まれ。2013年、キズナがダービーを勝った年にケイバブックに入社。普段は栗東坂路の調教や編集作業を担当。週刊誌の新馬紹介のコーナーを担当しているので、新馬の観察に特に熱を入れている。
過酷な年末年始の競馬開催を乗り越え、それ以上に過酷な関西ダブル開催が再開。
今回題材にしたラジオをはじめ、メディアへの出演予定が盛りだくさん。
とにかく体調を崩さぬよう、頑張るのみ!
Twitterを@niwa_bookのアカウントでやってますので、よければご覧ください。