先日、令和3年の開催日割が発表された。先週の開催をもって京都競馬場が改修に入ったため覚悟はできていたが、来年はとにかく中京と阪神の開催が多い。まず年明けがいきなり中京。しかも2週目には早くも3日間開催が待っている。ローカル開催時の中京は縁がないだけに、寒い時季に名古屋へ行くのは初めて。中京競馬場は高台にあるだけに、ラジオの放送席はかなり寒そう。例年は夏場の4週だけなので日曜の日帰り出張(たまに自腹で前乗りすることも)も楽しめていたが、ここまで多いとちょっとしんどく感じてしまうかも。

 年明けの阪神は例年より2週早く開幕。3月の頭あたりに開幕する昨年までの1回阪神は、ラジオの放送をやっていて一番寒いと感じていたが、これが少し早まって冬本番の時期に始まるとなれば、なかなか過酷な放送を強いられそうだ。予想通り京都で行われていたGⅠは、すべて阪神で開催。これによって、春の天皇賞と阪神大賞典の関連性は深くなってくるのかなという印象。

 夏場の開催日割で驚いたのは、宝塚記念が終わるといきなり小倉が3週。CBC賞や中京記念が小倉で行われるという点か。自分の夏の北海道出張がどうなるかはまだ未定だが、この小倉開催は函館と同時期。函館はもう4年行っておらず、このタイミングで復活することはまずないと思われるだけに、とりあえず久々の小倉出張が実現しそう。その後は今年と同じく、関西での開催が3週間お休み。また日曜だけ、梅田の毎日放送本社にラジオ出演で出向くことになるのだろう。

 秋競馬の開幕は来年も中京。ローズS、神戸新聞杯といった3歳GⅠ最終戦の重要なステップレースが行われる。今年は無観客開催で、名古屋のファンは競馬場に行けないことを悔しがっていたが、来年は是非とも生でオークス馬やダービー馬の走りを観ていただけたらと思う。

 そこからは年末まで阪神のロングラン開催。馬場が傷んでしまわないかがちょっと心配だが、中京は12月のローカル開催もあるので、仕方のないところか。あと、最終日は有馬記念の2日後。12月28日に設定された。今年は有馬でフィナーレ。久しぶりに昔の流れが戻ったと嬉しく思っていたが、僅か1年で終了。28日のプラスワン開催はある程度定着。売り上げ面でも結果を残しているだけに、今後はこれがスタンダードになっていくのか。

 コロナもまだまだ収束に向かっているとは言えない現状で、東京オリンピックが中止になる可能性もなくはない。もしもそうなった場合は競馬の日程も今年のように変更されるのだろう。ただ、開催場所が替わっても、競馬は競馬。とりあえずはお客さんに制限なく来場してもらえる日がくることを切に願う。

栗東編集局 青木行雄

青木行雄(調教取材担当)
昭和44年8月7日生 大阪府出身 A型
1993年入社。坂路調教担当。札幌開催時と西のローカル開催では本紙予想も担当。開催日はMBSラジオ「GOGO競馬サンデー!」、BS11「BSイレブン競馬中継」に出演。先週で京都開催が終了。大規模な改修工事で2年半もの開催休止に入る。自分がBS11に出演するのは京都開催の土曜日。なので、このままいくと2年半、出演機会がないことになる。社内でうまいこと人の調整ができれば阪神、中京、小倉での出演もありそうだが、果たしてどうなることやら。