12月1日に中京競馬場で実施されるチャンピオンズカップには大井からミックファイアが参戦します。

管理する渡辺和雄調教師に一問一答インタビューしました。

 

■前走の盛岡・南部杯は4着でした。

「馬体を増やしていい夏休みを過ごし充実した状態で向かった南部杯。馬体重が増えていたのは、ほぼ成長分だと思っている。
レースはレモンポップについて行って、3コーナー過ぎから自分で動いた。負かしに行っての競馬なので、ああいう競馬をしていれば馬も強くなるはず。
結果は4着だったけど内容が良かったし先々を考えてもいい競馬だったと思う。休み明けとしてはいいスタートを切れた」

■チャンピオンズカップには昨年も使う予定で調整されていましたよね?

「南部杯のあとガクッと減ってしまって、立て直すのに二、三ヶ月かかってしまったからね。今回は戻って3日くらいでレースの体重に戻っていたんで、精神的にも肉体的にも輸送に対応できるようになっていた。その辺が去年とは違うところ。
去年はJBC、チャンピオンズカップと予定していたレースを白紙にするしかなかった。それに比べればだいぶ成長した」

■南部杯後は?

「筋肉的にもダメージもなく、11月頭くらいから時計を出せるくらいの感じだった。長距離輸送をクリアできたら今年こそチャンピオンズカップに挑戦してみようと進めてきて、どうしても蹄にレースのダメージがあるので、大井で2本時計を出して下地をつくった後、エスティファーム小見川に2週間ほど滞在して軽い時計を3本、ビッシリ1本追って帰厩した。エスティファーム小見川は、ウッドコースのほかにクッションのよく効いた坂路があるので蹄を考慮しながらでも結構な負荷をかけられた。これまでとは違った調整でしっかり仕上げられた」

■最終追い切りの感触はいかがでしたか?

「最終追い切りの時点で、それなりに体重も510を切るくらいになっているし
心臓にも負荷をかけられた。
指示通りに時計を出して、動きも納得いくもの。乗った矢野(貴之)騎手も今までの中で1番いいんじゃないかと言ってくれた」

■昨年自重したぶん気合いが入りますね。

「羽田盃、東京ダービーとレコードで走っている馬なので、軽い馬場の方が合う。今年はずっとマイル中心に走ってきましたが、この感じで1800mのレースを使いたかった。距離的にもコース的にも合っているのが中京1800mのチャンピオンズカップだと思う」

■蹄に泣いたこともありました。

「そうなんだ。心配なのは蹄だけ。この時期になると亀裂はしょうがないが今のところ歩様を乱したことはない。やれることは全部やって中京へ向かう。

■7枠13 番を引きました。

「枠はできればもう少し内がほしかったかな。蹄も含めて自分との戦いのタイプ。最近はスタートが決まってないから、スタート決めて前々で競馬ができればと思っている。
ルメール騎手には癖だけ伝えて、あとは任せたい。中央のリーディングジョッキーが乗ってくれる機会なんてそうないからね」

 

「矢野騎手をはじめ、支えてくれた人たちのためにもいい結果を出したい」と言ってた渡辺調教師。
強敵相手にどう食いついていくのか、よい知らせを期待しています!