こんにちは栗東の丹羽崇彰です。

11月でも20℃を超える日なんかがあって温暖化~なんて思っていましたが、さすがに最近は冷え込んできましたね。
体調いかがでしょうか。私は先日扁桃炎を発症して熱発しまして、1日、調教をお休みしてしまいました。これから関西圏は2場での開催となって1年で最も忙しい時期なので、その前に厄払いできたとプラスにとらえたいと思います。

さて、そんな11月の9日(土)に競馬ブック主催の競馬教室イベントが京都競馬場でありました。以前は女性や初心者の方を対象にしたイベントでしたが、コロナがあって休止。もうやらないのかなーと思っていたところ、約5年ぶりに復活しました。今回は性別や経験の制限を取り払って、誰でも参加いただけるイベントになりました。

JRAから来賓室を3部屋貸していただき、2部屋を連結して大きな1部屋、残りを控え室として使用しました。テーブルが4つあってパンパンに詰めると24名まで座れそうでしたが、窮屈になってしまうので募集は16名。以前は集客に苦労するほどだったのに、今回は予想を大幅に超える応募があって泣く泣く抽選に。ありがたいお話です。

弊社からは坂井さん、私、研究ニュースの小野、森田の同期コンビの4人。他にYouTubeのTMトークでおなじみの青木慶子さんがカメラマンとして、普段は内勤の奥田さんが補助スタッフとして計6人が参加しました。

当日は7時過ぎに栗東の事務所に集合し、社用車に乗り合いで競馬場へ。坂井、丹羽、奥田のおじさんカーと、小野、森田、青木のぴちぴち20代カーの2台で向かいます。ぴちぴちという言葉は今は死語でしょうか。

8時前に競馬場に到着して来賓室の準備と最終的な打ち合わせをします。

9時半にステーションゲート2Fに集合だったので、競馬ブックと大きく書かれた紙を持って参加者をお出迎えに行きます。私は競馬教室イベントへの参加が5~6回目くらいだったと思いますが、この時が一番緊張しますね。16人のうち、1人参加の方が4名。女性のペアも3組いらっしゃいました。

全員集合してから簡単に挨拶をして、1Rのパドック→レースを1階で見学。その後に集合写真を撮影しました。11月18日発行号の週刊誌に載っています。この日は天気が良く、非常に気持ちのいい一日でした。移動中に話していた1人参加の男性は、横浜から始発の新幹線に乗ってきてくださったとのこと。他にも東京や名古屋から遠征されてきた方もいて、とてもありがたかったです。晴れてよかった。

2Rの前にステーションサイド7Fにある来賓室に移動。ここでスタッフ陣の自己紹介をして、1日の流れを説明しました。

競馬教室を題打っていますが、参加者の方は経験者ばかり。新聞の読み方などの説明は省略して、質問があればスタッフに聞いてもらう方式にしました。午前中は未勝利戦中心のレースだったので、やや部屋はシーンとしていましたね。これだったら、アレコレ説明しても良かったかなと思います。

3R~6Rはフリータイム。16人の参加者全員が京都競馬場に来たことがあるとのことで驚きましたが、皆さんいろいろと散策されていました。部屋に残って、我々スタッフと競馬談義する方もおられましたね。

女性の方は一口馬主のクラブに出資している方が多く、馬に対して私より深い知識と愛情があって驚きました。とある方は出資馬の応援のため、京都から夜通し運転して新潟競馬場まで行ってきたそうです。レース後はまた車中泊しながら自宅に戻り、数時間の睡眠で翌日は京都競馬場に行ったのだと。年齢的には私と変わらないくらいだとお見受けしましたが、エネルギーが凄まじいですね。
私は昔シゲルピンクダイヤの応援のため調教終わりに阪神競馬場までローズSを観にいきましたが、もう疲れ果てて二度と電車で阪神競馬場に行くのはやめようと思った次第です。熱が違いますな。

6R終わりになると皆さん部屋の戻ってきました。

8Rから特別戦だったので、トラックマンが1人1レース担当して解説を行います。

この日は8Rに障害重賞の京都ジャンプSが組まれていました。というわけで弊社の障害といえば坂井TM。このレースのために、本来予定になかった坂井TMを競馬教室要員にスカウトしました。障害ファンの方も多く、坂井TMの解説にも熱がこもります。年に2回しか使われない「三段跳び」の難しさについて丁寧に説明していました。来賓室からだと、向正面にある三段跳びを真横から見ることができたのが幸運でした。レースは7頭立てで結果も順当なものでしたが、最後の直線に向くところで騎手同士の駆け引きがあったりしてとても見ごたえのあるレースになりました。
三段跳びを全馬クリアしたところでは歓声が上がり、この日一番の盛り上がりだったかもしれません。「障害の面白さに気づいた」と言ってくださる方もいて、万々歳です。

メインレースはデイリー杯2歳S。
ここでは4つのテーブル対抗で、ちょっとした予想対決ゲームを行いました。
各テーブルで◎○▲△の4頭をピックアップし、着順の合計が一番小さいチームの勝利です。たとえば選んだ4頭が1~4着だった場合が10点で、(同着がなければ)これが最小着順になるわけです。
同点だった場合は、勝馬をより上位に指名していたチームの勝ち。

優勝商品は競馬ブックオリジナルクオカード。
…の予定でしたが、なぜか部屋にしれっといた会社のお偉いさんの鶴の一声でクオカードは全員にプレゼントということになり、1位チームの4名には直筆サイン入りのフォトパネルが贈られることになりました。

デイリー杯2歳Sは7頭立てで正直メンバーレベルも低かったのですが、各テーブル予想で盛り上がっていました。トラックマンがアドバイザーとして各テーブルに1人ずつ付こうかとも考えていたのですが、それだとトラックマンの意見ばかり採用されそうだったので、質問されれば答えるという方式にしました。
この日予想が外れまくっていた我々に、質問はまったく来ませんでした。

結果は12ポイントで3チームが並ぶ大激戦。
勝ったランフォーヴァウを上位に指名していたということで「1人参加の4名様テーブル」の勝利となりました。
賞品のサイン入りフォトパネルは
・ソングライン×戸崎
・テンハッピーローズ×津村
・ドゥラメンテ×デムーロ
・フォーエバーヤング×坂井瑠
の4種類。
18日発行号の週刊誌にその4名様の写真とともに掲載してあります。

デイリー杯2歳Sをゲームの対象とするか迷っていましたが、少頭数のうえ馬の実力差もはっきりしていたので、却ってやりやすかったと思います。

いよいよ最終レース。教室中にせっせと馬券を購入していた小野TMは結構な負債を背負っていたらしくこのレースこそ堅いと意気込んでいましたが……6頭立てなのに見事にはずれ。結局トラックマンから、会心のヒット予想を出せなかったのが心残りです。

来賓室は最終レースが終わってからゆっくりする時間があまりないので、締めの挨拶をしてこの日のイベントは終了。参加者に書いていただいたアンケートを読むとまだまだ改善の余地がありそうですが、皆さん楽しんでくれていたのは間違いないようなので、ひと安心しました。

気も張っているしずっと立っているしで、以前からこのイベント終わりは信じられないくらい疲れるのですが、やっぱり今回も家に帰ってビールを飲む気になれないくらい疲労困憊。私、たぶん営業の仕事とかできないだろうなーと毎回思うのであります。

こうやって少しずつでも競馬ブックや研究ニュースのユーザーが増えればいいなと思います。

次の予定は未定ですが、またイベントがあれば皆様のご参加をお待ちしております。

 

栗東編集局 丹羽崇彰

丹羽崇彰(調教担当)

1989年2月1日生まれ。岐阜県出身。2013年、キズナがダービーを勝った年にケイバブックに入社。普段は栗東坂路の調教や編集作業を担当。夏は北海道(函館→札幌)でバリバリ働いてます。

以前、初心者競馬教室でのこと。参加者の夫婦に私が函館について熱弁していたところ、後日Twitterに函館競馬場に遠征に行く旨のDMが届きました。出会ってから5、6年経つでしょうか。今でもその夫婦とは友達で、今年の夏には札幌競馬場にも遊びにきてくれました。
今回も参加者の方に函館をオススメしておいたので、来年の夏は誰か来てくれるかな。