まだまだコロナの新規感染者は出続けている状況だが、先週は4連休があったこともあり、観光地はかなりの人出で賑わっていた。自分は日曜朝の調教取材終了後に名古屋へ出向いたが、京都から乗車した新幹線もまずまずの混み具合。自由席は半分くらいは埋まっていた。

 無観客とあって競馬場周辺は人もパラパラとしかいなかったが、驚いたのは夜の街。食事を取るために少し栄に出てみたが、びっくりするほどの人の多さで、大きな交差点を渡る時などはぶつかってしまうのではと思うほど。最近はとんと見なかった外国人の姿もチラホラと見られるようになっていた。

 入ってみた立ち飲みの居酒屋もかなりの繁盛ぶり。アルコール消毒や体温の測定はあったものの、ちょっと密になっていたので、早めに切り上げた。

 野球場の上限5000人も緩和され、先週末からは1万人以上の人が訪れるように。こうなると中央の競馬場もそろそろと思いたいところだが、ここはなかなか慎重な判断をしているよう。馬券のネット発売が絶好調なだけに、特に急ぐ必要はないのかもしれないが。ただ、関東、関西、東海地区のウインズ、パークウインズは9月26日から9R~12Rに発売が拡大。レース映像やオッズ情報の提供がないため、多くの人が滞留することはないと思うが、僅かに一歩前進といったところか。

 この調子で次の京都開催で無観客が解除になればいいのだが、ここはどうなるだろう。牡馬、牝馬ともに無敗の三冠が懸かる大一番が控えているうえに、現在の京都のスタンドはこの開催を最後に大幅な改修工事に入る。普通に開催したとすれば、野球場以上の来場者が見込まれるだけに、普通に考えれば慎重な判断が下されることだろう。週刊誌の狙い馬コーナーでも書いたが、秋華賞、菊花賞、秋の天皇賞当日の開催最終日。この3日間だけ馬券は発売することなく、限定的に開けてみるのはどうだろうか。これなら券売機前に人が集中することはなく、それほど密な状況が発生することもないのでは。

 近いうちに次開催でお客さんを入れるかどうかが発表されると思うが、この4連休でかなり人が動いただけに、10日後くらいにはまた感染者が激増する可能性も。注意深く事態を見守っていきたい。

栗東編集局 青木行雄

青木行雄(調教取材担当)
昭和44年8月7日生 大阪府出身 A型
1993年入社。坂路調教担当。札幌開催時と西のローカル開催では本紙予想も担当。開催日はMBSラジオ「GOGO競馬サンデー!」、BS11「BSイレブン競馬中継」に出演。今週はいよいよ無敗の二冠馬コントレイルが登場。通常開催なら中京競馬場には沢山のお客さんが来場したと思われるだけに、無観客が残念で仕方ないが、レース自体は白熱したものになるだろう。土つかずのままで菊花賞に向かってくれるよう、いい走りを見せてもらいたい。