年が明けて(青木行雄)

 ホープフルSから普通に1週間後、2025年の中央競馬が始まった。今年は中京競馬場からのスタート。放送の関係で1、2週目は名古屋に宿泊する形でのフル参戦となった。初日はいい配当の的中もあり好発進。ただ、その後は勝ったり負けたりで2週目に関しては初日こそ程よいプラスとなったが、徐々に下り坂。最終日の月曜はさっぱりで、疲労困憊で栗東に戻る形となった。近場の京都ならまだいいが、出張での3日開催はなかなかキツい。

 今週も追い切りが木曜にずれ込むという点では引き続きの変則開催だが、まだ小倉が開幕せず2場開催なので多少は気が楽。中京の出張も日曜だけの日帰りとなるので、週末からは完全に通常モードとなる。いつものリズムを取り戻して予想も馬券も調子を上げていきたいものだ。

 さて2025年の中央競馬はどうなるか。今年は開催日程が随分と変更されており、クラシック路線はトライアルが競走が1週前倒しされている。レース間隔を開けるのが主流になってきただけに、これは悪くないだろう。有力馬がぶっつけ本番で使うケースが増えてきたが、これによって使ってみようかとなれば注目度や売り上げも上がってくるのでは。あと、宝塚記念も開催が2週早められた。これでほぼほぼダービーや、安田記念に出走した馬の参戦はなくなるだろう。古いところだとダービーからはネオユニヴァース、安田記念からはカミノクレッセが出走したのが印象的だが、今では考えられなくなったし、少しでもいい馬場状態での中で開催を行うのなら、悪くないことなのかもしれない。ただ、函館開幕週のスプリントSが同週の土曜日で完全に脇役になってしまったのは、ちょっと可哀想な気もする。北海道の日程でいうと、札幌の最終週と秋の阪神開幕週が被っているのはかなりのチャレンジ。気持ちを切り替えるのが難しそうだ。

 あと、好意的な意見が多いのは有馬記念が28日で2025年最終日での開催になったこと。これによってホープフルSが前日の土曜開催になったので、このレースの売り上げは大幅に下がってしまいそうだが、やはり最後は有馬がいい。とはいえ、2026年は28日が月曜日。来年はまた有馬が最後じゃないパターンになってしまいそうだが、中途半端に何日か開いたりすることがなく、26~28日まで連続でやってくれれば、仕事としてはやりやすい。

 発表されたサウジカップの予備登録なんかを見ていると、今年も多くのスターホースが海外に遠征することとなりそう。馬券も買えるのでそれはそれで楽しみだが、国内のビッグレースが手薄なメンバー構成になってしまいそうなのはやや心配。特にピンチなのがドバイと日程がほぼ重なる大阪杯。今年から一気に賞金を引き上げて優勝賞金を3億円にしたので、これでどこまで流出を食い止められるかといったところだが。生観戦できる西のレースなので、なるべく多くのスターホースの出走を望みたい。

 個人的にはどういう年にしたいだろうか。まだ何とか体は動くし、一緒に飲んでくれる人もそれなりにはいる。元気な今のうちにいろいろなところに行っておいておきたい。実際、1月福井、2月宮崎、3月北海道といきなりボンボンと遠征予定は組んでいる。55歳独身。槇原敬之の曲ではないが、もう恋なんてすることもないだろう。孤独死へ向けて一直線といった感じで将来に不安を覚えることもあるのだが、何かあった時のためにも人との縁は大事にしておきたい。例年通り混雑を避けるために1月の中旬になってから初詣に行ったが、珍しくおみくじで大吉を引いた。入院中の母の健康。予想、馬券の的中を祈願しておいたので、少しでも叶ってくれたらいいけれど。

 

青木行雄(調教取材担当)

昭和44年8月7日生 大阪府出身 A型

1993年入社。坂路調教担当。北海道開催時と西のローカル開催では本紙予想も担当。開催日はMBSラジオ「GOGO競馬サンデー!」、BS11「BSイレブン競馬中継」に出演。今年から自分が出演しているBS11競馬中継サタデーのMCの一人が新しくなった。森千春さんという方でメインMCの皆藤さんと同じ事務所のようだ。初回放送を録画してチェックさせてもらったが、お若いのに落ち着いた雰囲気。競馬は初心者とのことだが、徐々に覚えて好きになっていってほしいもの。2月の京都開催になれば画面上での共演ができそうなので、その日を心待ちにしたい。