抜きました(青木行雄)

 週刊競馬ブックの狙い馬コーナーにも書いた通り、親知らずの抜歯に行ってきた(人生初)。誰しもそうだろうが、歯医者さんに行くのはあまり好きでなく、定期検診に行くのですらちょっと気が重いくらい。それが抜歯となれば尚更。前日の飲酒を禁じられていたため酒で気を紛らわすこともできず、日曜の夜は悶々とした気持ちで過ごした。

 そして迎えた抜歯当日。覚悟を決めて家から程ない距離にある歯医者さんへ。まずは麻酔をしてから施術開始。麻酔をする際のチクリとした痛みはあったものの、薬が効いている分、歯茎を切開されても歯をゴリゴリされても激痛はなかった。むしろ今、肩の痛みと腕の痺れに悩んでいるので、体勢的にそちらの方がちょっとキツかった。あと、それなりに出血していたのだろう。自分の血の臭いが微かにするのが気持ち悪かった。

 親知らずは結構深い位置にあったらしく、口の中での大工事は1時間近く続いた。意外にも「ズボッ、はい抜けた」という感覚がないままに「はい、終わりましたよ」という先生の声。椅子を起こされて目にかけられていたタオルを取られると、ジワッと涙が滲んでいた。激痛こそなかったものの、なかなかキツかった時間と言える。助手さんが抜いた歯を見せてくれ「良ければ持ち帰ることもできますよ」と言われたが、丁重にお断りした。

 午前中に終わったので、一服がてら近くのパチンコ店に出向き、まずは喫煙所で1本。ちょっと血の味がして変な感覚。フィルターはすぐに赤く染まってしまった。水で口の中を洗い流して抗生物質と痛み止めの薬を飲み、実戦開始。当たりの兆しはなく今日は駄目かと思っていたが、最終的にはちょっと出てくれたのでほぼトントンの収支で終了。先週末からギャンブル運はいい方に向いている。

 抜歯から1日が経過。親知らずを抜いたあとと言えば、ほっぺたがブクッと腫れるのが定番だが、今のところ少し膨らんでいる程度。痛みは少し出てくるが、痛み止めを飲めば治まってくれる。来週の抜糸までこの感じでいってくれれば、仕事に支障をきたすことはなさそうだ。お酒は週末の名古屋出張までは控えるつもり。ただ、意外と週中は飲まない人なので、そう苦にはならない。ということで日曜から金曜まで6日間、酒を抜くことになる。これは自分の中でも結構な長期間なので、ちょっとでも体重が減ってくれればいいのだが。

 これで嫌な用事は終わった。秋は開催日に2度休暇を頂いて、それぞれ北海道と福島を訪れる予定。歯の不安はなくなったと思われるが、腕の痺れと肩の痛みは残っている現状。最近は薬漬けになっており、今週からは整形外科でリハビリも開始予定。旅に出掛ける秋にはここもスッキリとしていればいいのだが。

 

青木行雄(調教取材担当)

昭和44年8月7日生 大阪府出身 A型

1993年入社。坂路調教担当。北海道開催時と西のローカル開催では本紙予想も担当。開催日はMBSラジオ「GOGO競馬サンデー!」、BS11「BSイレブン競馬中継」に出演。どろ沼状態に陥っていた予想動画のTMトークだが、先週のセントウルSでは超久々の的中。6万円超えのプラスとなった。ラジオの馬券プレゼントコーナーも大当たり。おまけにWIN5も的中(安かったが点数は32点)と、久々にホクホクな週末となった。この調子で今週の3日間競馬も乗り切っていきたい。