今年もよろしくお願いします(青木行雄)

 2023年の中央競馬が始まった。開幕週はいきなりの変則4日間開催。これが近場の京都ならいいのだが、今年までは中京というのがなかなか厄介。5日の日帰りに始まり、1日挟んで3日連続。普段は中京は日曜しか行かないのだが、今回の4日は放送の関係もあって、しっかりすべて行くことになった。

 仕事に追われつつ、馬券もそれなりに勝負したが、結果は散々。今PATの投票履歴を照会してみたところ、的中の星マークがついていたのはたったひとつだけだった。開幕週の予想者ランキングは5位。回収率77.1%だったのでまずまずの結果と言えるが、馬券はまったく噛み合わなかった。

 ラジオもなかなかの苦戦ぶり。1、3、4日目の出演となったが、メインレースでの馬券勝負のコーナーはすべて不的中。京都金杯のオニャンコポンは直線に向いて、さあここからというところで前がつかえてブレーキ。立て直してまずまずの伸びを見せていただけに、あそこが痛恨だった。そこで流れを悪くしてしまったのだろうか、シンザン記念の本命馬クファシルはまさかのしんがり負け。淀短距離Sの本命馬グレイイングリーンも伸び切れず13着に終わってしまった。

 となると、必然的に予想動画のTMトークも初当たりは叶わず。昨年も的中率は極めて低く、勝負した馬券の収支はマイナスの42万円ほどになったが、一旦リセットした2023年もマイナスからの発進になってしまった。このTMトーク、あまりに成績が悪かったので通年で担当している司会の座を降りようかとも考えたが、特に報酬もなくボランティアでやっているものなので、私にやらせてください!と名乗り出る人が現れるわけもなく、今年も継続して担当することとなった。有馬記念あたりから再生回数は割と好調な推移を見せているので、今のうちにいい結果を出して、何とかお客さんに定着してもらいたいものなのだが。年明けは解説者、司会の私ともに不的中なので早くも正念場を迎えた気がする。

 今週からは西のローカル、小倉競馬がスタート。ということは本紙予想も担当するとになる。今年から当日版の紙面が刷新され、本紙予想者の表記がなくなってしまったが、自分は3歳のダート戦と1勝クラスを担当しているのでご参考までに。冬の小倉は食べ物も一段と美味しいらしく、出張は人気があるのだが、本場でラジオのレギュラー出演がある自分は入社以来まったく縁がない。1度は行ってみたいなと思うのだが、これは下手すれば経験しないまま終わってしまうかもしれない。直接レースを観られず、予想だけというのも辛いものだが、何とか本紙でいいところを当てて、読者の方に還元したいもの。

 今年の上半期の楽しみといえば、何と言っても京都競馬場のリニューアルオープンだろう。このところ競馬場での映像やテレビ放送などでもプロモーションVTRが解禁。新しい姿が大分、明らかになってきたが、パドックを中心に以前とはかなり違う形に生まれ変わるようだ。期待しているのは、まずはラジオの放送席。これまではとんでもなく狭いスペースで、10分ほど出番が空く時間帯だけでも記者席に戻ったりしていたが、今度はさすがにそれなりに余裕はある造りになっていることだろう。解説席からレースを観るアングルなんかはそう変わらないだろうが、裏側に期待をしている。

 あとは飲食店。昔はグランドスワンの老舗食堂がお気に入りだったが、作り手が変わったのか、味が落ちてそれとともに閉店してしまった。その後はファストフードコーナーのカレーばかり。美味しかったので良かったと言えば良かったのだが、関東エリアの競馬場に比べると飲食店に関しては正直かなりの見劣りがあった。今度は若い女性なんかにも来てもらえるような、洒落たカフェなんかも欲しいところ。ただ、おじさん向けのもつ煮、串かつといったビールのつまみになるようなフードも忘れず充実させてもらいたい。

 とりあえず春は6週の開催。天皇賞当日は勿論のこと、GⅠがない日もこの期間はかなり混み合いそうだが、これもまたひとつの楽しみ。大歓声に包まれての競馬で興奮を味わいたい。また京都が再開されることで、自分のBSイレブン競馬中継の出演も復活。無料の全国放送とあって影響力は小さくないはず。パドック評価と紙面での予想印を結びつけるのがなかなか難しいが、的中させてスタジオのお嬢様方からお褒めの言葉をいただきたいもの。

 ということで、紙面、メディアで今年も競馬予想を頑張っていきます。年齢的に大幅な上積みはないかもしれませんが、今年もどうかよろしくお願いいたします!

 

青木行雄(調教取材担当)

昭和44年8月7日生 大阪府出身 A型

1993年入社。坂路調教担当。北海道開催時と西のローカル開催では本紙予想も担当。開催日はMBSラジオ「GOGO競馬サンデー!」、BS11「BSイレブン競馬中継」に出演。今年も正月は中京での開催。名古屋は普段は日曜のみの日帰り出張だが、年始は珍しく2泊。1日目は予想が残っていたので部屋でササッとお弁当だったが、2日目は食事にも出掛けることができた。やはり出張先での食事は何よりの楽しみ。今度は馬券で儲けて豪勢に楽しみたいものだが。