春間近な札幌へ(青木行雄)

 先週末は有給休暇を取って3泊4日で札幌へ。この週は束の間の2場開催とあって休みが取りやすく、2年連続でこのタイミングで北海道を訪れることとなった。ただ、昨年は土曜の函館を経由しての札幌入りだったのに対して、今年は最初から札幌に行く形。JRを使っての日曜早朝の移動がなかった分、落ち着いて札幌を楽しむことができた。

 ただ、土曜は夕方の到着となったのでどこか観光地を訪れたりというのはなく、現地の知り合いと合流し、夕食を楽しんだのみ。出張でも長期で宿泊したことがあった北24条での会合だったが、訪れたお店は知り合いチョイスで自分が行くのは初めて。ただ、これが大ヒットで安い、美味しい、ボリュームありで大満足。大型店ではないものの、店内は満員。予約なしで訪れたお客さんを断っている場面を何度か目にした。

 日曜はホテルの部屋でゆったりと競馬を楽しむかとも思っていたが、知り合いの提案でウインズ札幌の指定席へ行くことに。リニューアルオープンしてからこの場所を訪れるのは初めて。1階はイベントスペースになっており、大型のビジョンが設置されていた。椅子がまったくないのでそこに滞在している人はあまりいなかったが、ビッグレースの際などはなかなか混み合うのだろう。我々は5階の指定席エリアへ。500円と格安の料金設定で椅子とそれにくっついた小さなテーブルがあるのみ。無料のドリンクサービスなんかもなく、本当に簡素なものだったが、映像はしっかりと観ることができるので悪くはないなと感じた。ただ、馬券は阪神2Rが的中したのみでパッとしない結果。どうも旅先でドンと儲かることは少ない。

 夜は昔からお世話になっている北34条の焼肉店→二条市場近くのウイスキーバーへという流れ。過密スケジュールではなかったのでゆったりとした時間を過ごすことができた。京都ほどではないものの、札幌も外国人が増えているなという印象を受けたが、そこのバーも結構外国人が来るようになったとマスターが語っていた。実際、その日もイギリス人がひとりで来店。私が店を訪れる直前に帰ったということだったが、食事をされてまた戻ってきた。よほどそこのお店が気に入られたのだろう。マスターと会話していた「サッチアビューティフルプレイス」という英語だけは聞き取ることができた。

 月曜の日中は自分の定番行動で豊平峡温泉へ。札幌からの直行バスがあり、それを事前に予約していたが、バスが到着するとびっくり。何と満席で予約している人以外は乗車することができなかった。この形で豊平峡温泉には何度も行っているが、こんなことは初めて。やはり人が動き出しているのだろう。またこのバスでも結構な数の外国人を目にした。帰りのバスまであまり時間に余裕がなく、現地で食事できなかったのは残念だったが、雪景色の露天風呂は最高。風呂自体はそこまで混雑もしていなかったので、疲れを癒すことができた。

 札幌最後の夜は過密スケジュール。出張で行くようになり、一番最初から通っている北18条の居酒屋を訪れ、そこからハシゴを重ねて計4軒。17時に始まり、深夜の1時半まで老体にムチを打って頑張った。酒とともに水もしっかりと飲んでいたので、前後不覚に陥るようなことはなく、しっかりとした脚取りでホテルには帰れていたと思う。

 ひとりで訪れる形だったが、札幌には出張で8年も行っていたおかげで知り合いも増え、食事などに付き合ってくれた人は沢山。今回も色んな方々と再会することができた。流れ的にもう仕事で北海道を訪れることはなさそうだが、弥生賞とスプリンターズSの年2回、休暇を取って行くのが定番になっていきそう。火曜に栗東に帰ってきた際はさすがに疲れが出たが、しっかりとリフレッシュはできた。今週からは再び3場開催。最後のひと踏ん張りで、3週間しっかりと予想的中を目指したい。

 

青木行雄(調教取材担当)

昭和44年8月7日生 大阪府出身 A型

1993年入社。坂路調教担当。北海道開催時と西のローカル開催では本紙予想も担当。開催日はMBSラジオ「GOGO競馬サンデー!」、BS11「BSイレブン競馬中継」に出演。いよいよ京都開催が近づいてきた。どんな競馬場に生まれ変わっているのか興味津々。春の開催は事前にチケットを購入していないと入場できないようなので、大混雑まではしないだろうが、天皇賞などはかなり盛り上がることだろう。以前は極狭だった記者席やラジオの放送ブースがどうなっているのかも楽しみ。