新年明けましておめでとうございます。新たに迎えた年が、読者の皆様にとって幸多き一年になりますことを心からお祈り申し上げます。

 本日はすでに1月4日。今年最初の新聞製作も無事に終了し、明日5日には中山金杯、京都金杯で2017年の中央競馬がスタートします。そして、一日置いた7、8日に再び競馬開催が待っているという変則日程。今年最初の週刊競馬ブックは、その8日に行われる競馬終了後の発売となりますのでご注意下さい。

 さて、多くの日本調教馬が海外へ雄飛し、また、海外競馬の馬券発売がスタートした昨年は、日本の競馬が国際化へ向けて大きく舵を切った一年でした。インパクトの強さで言えば、1981年のジャパンCの創設にも比肩するのでないか、個人的にはそう考えています。特に、暮れの香港国際競走に日本調教馬が大挙13頭も参戦したこと、ラニが米三冠競走にフル参戦したことは、日本競馬界にとってエポックメイキングなできごとだったと言えるでしょう。
 しかし、ネット投票や映像観戦だけでは物足りない、そんな〝ライブ派〟競馬ファンの方々が数多くいることも忘れてはなりません。国内の競馬場には足を運べても、さすがに香港までは……、そんな方々のためにも、近年やや元気がないジャパンCに、また、そのほかの国内GⅠレースにも、もっともっと盛り上がってほしいものです。
 その意味では昨年の最終決戦・有馬記念は、新たな年へ向けて期待が高まる熱戦でした。香港遠征組は不在でしたが、いずれもGⅠの看板を背負った人気3頭の叩き合い。一旦離されかけながら、執念の猛襲でグランプリを勝ち取ったサトノダイヤモンドの姿を見て、痺れるような感動を覚えたファンの方も多数おられることと思います。

 一方、小社でも、昨年から新たにスタートした商品があります。それが、コンビニ配信によるGⅠ特集号。通常の新聞の5前走や6前走能力表だけではカバーできない過去の戦績、厩舎の談話、出場騎手の詳細なデータ、血統コラムなど、〝ひとつのレースをとことん突き詰めて推理する〟そんな資料だと自負しております。
 しかし、なにぶんスタートしたばかりの新商品。内容面では改善すべき点も多々あると思われます。ぜひ、一度ご覧になって、「もっとこうすべき」とか、「こんな物が欲しい」、そんなご意見を寄せていただければ幸いです。ちなみに次回はフェブラリーS号。まだ、少し先の話になりますが、2月17日(金)の配信を予定しています。

 勿論、新商品だけではなく、長年、読者の皆様に親しまれてきた当日版競馬ブックも今まで以上に充実したものにしていかなければいけません。
 世の中が移りゆくペースは、年を追って加速する一方です。ついこの間まで最先端だったものが、あっと言う間に時代に置き去りにされてしまう……。そんな中で、〝古き良き伝統〟を守りつつ、〝新たな時代の波〟を敏感に受け止めることは本当に難しいことですが、これからも多くの皆様のニーズに応えるべく、努力を重ねていく所存です。

 新たな年の新たな競馬には、果たしてどんな名シーン、名勝負が待っているのでしょうか。ファンの皆様と同様、私たちスタッフも新春に大きな夢と期待を膨らませています。
 どうかこの一年も競馬ブック、ならびに、姉妹紙・研究ニュースをよろしくお願い申し上げます。

美浦編集部 宇土秀顕

宇土秀顕(編集担当)
昭和37年10月16日生、東京都出身、茨城県稲敷市在住、A型。昭和61年入社。内勤の裏方業務が中心なので、週刊誌や当日版紙面に登場することは少ない。趣味は山歩きとメダカの飼育。
 春秋に比べると仕事面で余裕ができる1~2月。ただ、メダカは越冬中、庭の芝も休眠中、積雪期は歩く山も低山限定。毎年、仕事と趣味の噛み合わせの悪さを痛感するのが、この時期です。