マリーンカップが行われた9月26日がリッカルドのデビュー記念日になりました。
前日までのお話では、「明日、早い時間に競馬場の馬場に出してみた様子次第」ということでしたが、ミューチャリー先輩のエスコートのもと、無事に誘導馬としての第一歩を踏み出しました。
「最初は少しうるさい面も見せたんですが、だんだん落ち着いてきましたね」と騎乗者の心配をよそにクリア。
「優等生です」とお褒めの言葉もいただきました。
リッカルドについて説明しておくと、7歳で中央から船橋の佐藤裕太厩舎に移籍。
中央時代には札幌のエルムステークスを勝った実績があります。
船橋に転入すると、緒戦の報知グランプリカップを勝ち、フジノウェーブ記念、ブリリアントカップ、大井記念と重賞4連勝。
白い馬体にピンクのメンコとブリンカーを着用し人気者になっていきました。
休養を挟みながら競走生活は中央・地方合わせて約10年(長っ!)。
昨年12月の大井・ビオレ賞をラストランに12歳まで走った美しく息の長い活躍をした馬でした。
セン馬ということもあって、種牡馬になることはできませんが、誘導馬として地元ファンに長く愛されるのはリッカルドとしても幸せなのではないでしょうか。
現役時代にリッカルドを管理していた佐藤裕太調教師はあいにく昨日は園田・姫山菊花賞に遠征してデビューを見られなかったのですが、
「こうして愛される存在になるのは嬉しいですね。走るのが好きな子だからうまく誘導できるか自分の子供を送り出すような気持ちです」と話していましたから、無事デビューしてホッとしてでしょうね。
ちなみに園田・姫山菊花賞では佐藤裕太厩舎のパワーブローキング(鞍上は川島正太郎騎手)が優勝しました!
マリーンカップではJBCクラシック覇者ミューチャリーと共に現役時代についていたメンコを着用して誘導する粋なはからいもありました。
これからも船橋競馬を盛り上げる存在になっていくことでしょうね。