春近し(青木行雄)

 今週になって、栗東も一気に春めいてきました。17日の火曜日などは車を運転していると陽射しが痛いくらい。思わず冷房のスイッチをONしてしまいました。天気予報では20度を超えると報じられていましたが、それを実感する天気の良さ。朝から銀玉を弾いていたのは、ちょっともったいなかったかも。

 気温が上がってくると、そろそろ気になるのが桜の開花予想。やはり日本人ということなのか、天気予報でも桜の情報は注意して見てしまいます。今はそういうノリがなくなってしまいましたが、昔は競馬ブック本社の中庭でお花見&宴会というのも恒例行事でした。盛り上がって酒が進み過ぎ、倒れて救急車で搬送された人もいましたねえ(私ですが)。懐かしい話です。

 競馬で桜となると、言うまでもなく桜花賞。関西のGⅠの中では最も華があるレースでしょう。個人的には同じクラシックでも菊花賞より、こちらの方がワクワクしてしまいます。2歳女王の戦線離脱は残念のひと言ですが、ルージュバックの一強ムードに待ったをかけるべく、先週のフィリーズレビューではクイーンズリングが3戦3勝でGⅡ制覇。大きく体を減らしていただけに反動が気になるところですが、脚質的にも外回りと距離が1ハロン延びる点はプラス。初対決が楽しみでなりません。

 あと、桜花賞に関連して毎年注目されるのが、阪神コースの走路脇にある桜の木。競馬場周辺のものと比べると、明らかに1週間咲くのが遅いと感じます。木の下にドライアイスだの氷だのを敷き詰めて開花を遅らせているとか、色んな噂話を聞きますが、あまり詮索はせず、そこは魔法がかかっているということにしときましょう。急激な気温の上昇で、つぼみも少々膨らんでしまいそうですが、何とか本番まで我慢して、決戦をより華やいだものにしてほしいですね。

栗東編集局 青木行雄

青木行雄(調教担当)
昭和44年8月7日生 大阪府出身 A型
1993年入社。若い頃から、ほぼずっと坂路調教を担当。その分、調教班でありながら採時は苦手。2014年に初めて本格的に北海道に出張。これを機に時計にもちょっとは慣れたいものだが。予想のスタンスはデキ重視。ちょっと力が足りないような馬でも、攻めで動いていたら積極的に大きい印を打つ。ギャンブルは基本的に中央競馬のみ。以前は競艇も月刊誌を購読するほど好きだったが、ボートレースという呼称に統一されてから、やや興味が薄れる。スポーツ観戦は全般に好きな方だが、中でも野球(千葉ロッテファン)と女子ゴルフがお気に入り。