重賞回顧メモ 10月2日ジャパンダートクラシック
■1着フォーエバーヤング
今年から新たに整備された3歳ダート三冠路線。
三冠すべてがダートグレード競走になり、秋に設けられた最終戦です。
スタートで躓く不利も、蹴り上げる反動でむしろ勢いよく飛び出すかたちに。道中は2番手につけ、3コーナーでは半数までが圏内にいる混戦に見えました。
直線では馬場の真ん中を堂々と突き抜けてきて、鳴り止まない〝リュウセイ〟コール。
それに応えるようにVゴール後にはスタンド付近までやってきた坂井瑠星騎手は大きく手を突き上げて喜びを表しました。
ケンタッキーダービーで3着に敗れてはいますが、国内ではデビュー以来無敗。
「負けられないと思っていました。内で揉まれるのが嫌だったので2番手からに切り替えてリズムよく走ってくれました。記念すべきジャパンダートクラシックを勝てたことはすごく嬉しい」と坂井騎手はマイクに答えていました。
「ケンタッキーダービーという舞台を経験しているので、非常にどっしりとして落ち着いていて、周りの馬を威圧するような素晴らしい馬。戦ってきた経験値が違うと自信をもっていました。自分も瑠星も生まれ育った大井競馬場育は思い入れが強い」と矢作芳人調教師の喜びも格別。
世界の強豪と渡り合ってきた実力者はこの後は向かうはブリーダーズカップクラシック。
14日から検疫に入り、22日には渡米して再び世界を目指します。
■2着ミッキーファイト
馬群の後方から前を見ながらの道中。直線外から猛追して迫りましたが、勝ち馬とはコンマ2秒差がありました。
「展開的にはいい流れ。直線伸びて一瞬並んだと思ったけど相手がもうひと伸びしました」と戸崎圭太騎手。
■3着サンライズジパング
積極的に先行しフォーエバーヤングと道中は並んでいましたが直線は弾けきれずに3着。
「勝ちに行っての結果。右回りだとコーナーでスピードが落ちるので左回りがいい」と武豊騎手。
■4着ラムジェット
「道中はずっと促すかたちになりました。スピードが上がった時についていけなくなって」と三浦皇成騎手。東京ダービー優勝馬も今回ばかりは流れが違っていました。
■5着シンメデージー
ミッキーファイトに次ぐ37秒9の上がりタイムで伸び、東京ダービー4着に続いて地方最先着で地力を見せました。
「最後は脚を使ってくれるのは分かっていたので自分のリズムを重視して走りました」と吉原寛人騎手。