タイトルが「週刊トレセン通信」となり、メンバーの入れ替えも行われ、装い新たにリレーコラムがスタート。私、山田理子は据え置きとなりましたので、変わらずお付き合いいただきたいと思います。さて、当初は吉田幹太TMのあとは青木行雄TMが登場する予定でしたが、青木TMたっての希望で、順番が入れ代わっての出番となりました。何でもこのあとにビッグイベントが控えており、それをネタにしたい様子。口数少ない先輩が交渉してくるのだからよほどのことと察しました。そちらは2月4日更新となりますので、どうぞご期待ください。

 ところで、私、この年末年始に、「密着取材」という人生最初で最後であろう貴重な体験をしました。グリーンチャンネルの「細江純子の美しきホースマンたち」の出演依頼を受けてのもの。美しくも、ホースマンでもない私が出ても良いものかと思いましたが、体がふたつなければできないこと以外は何でもやるという意気込みで日々動いているので「光栄です、よろしくお願いします」と即答。大晦日の12月31日(水)から、元日を除いて、2日(金)から6日(火)までの6日間に亘って、マイクが仕込まれ、カメラで追われるという生活を過ごしました。通常でも特異な勤務体系なのに、年末年始は一年を通して最も不規則なスケジュール。私自身が、今日は何曜日?何するんだっけ?と確認しながら過ごしている状態でしたが、撮影スタッフの方は常に私より先んじて現場にスタンバイしておられ、TV撮影のきめ細かさとプロ意識を感じました。ネタバレになるといけないので詳細は省きますが、トレセン、会社、競馬場、KBS京都に移動して行う仕事の流れはいつも通り。とくに着飾ることなく、取り繕うこともなく、あまりの素で、社内で隣席するT姉さんに、「カメラ回ってるのに、ホンマに普段通りにしてはるわと思ってた」と言われてしまいました。少し反省……。撮影中に学生時代のこと、入社当時とのこと、今現在とのこと、競馬との関わり方、これからの夢などなど、多くの質問を受け、これまで漫然と考えてはいたものの、口にしなかったことが言葉になり、形になり、頭のなかでくっきりと浮かびあがってきた気がします。自分を顧みるいい機会をいただきました。4月になれば入社22年目に突入。迷いもあり、戸惑いもありながらここまできましたが、またひとつ重い扉が開いて、先が見えてきたような感じです。ひとレースひとレース、一文字一文字を大切にして、新たな気持ちで戦います。

 グリーンチャンネル「細江純子の美しきホースマンたち」。私以外にもトラックマン、編集部から多数出演していて、競馬ブックの当日版、週刊誌が完成するまでの1週間の流れがお分かりいただけると思います。前編の初回放送は1月26日(月)23:00~23:30。ぜひご覧ください。

栗東編集局 山田理子

山田理子(調教・編集担当)
昭和46年6月22日生 愛知県出身 B型
調教は障害コースとダートのBコースの採時を担当。2、3週に一度の割合で日曜は坂路へ。日々観察する馬たちの微妙な変化を察知して、“買い”の時を狙い撃ちするのが馬券のモットー。できるだけ点数を減らしたいので、常に危ない人気馬も探している。週刊誌では関西の重賞の傾向、ニュースぷらざなどを担当。