例年とは違い、今年はこの時期に札幌に来ているが、出張は早くも最終週。分担して短評を入力していた勝馬の調教班の札幌滞在がなくなった分、負担は増大。多くの追い切りがあった1週目は目を白黒させてしまう事態に陥ったが、2週目は追い切り頭数も少し減少。ペースを掴んできたところでの終了となってしまうが、まあ大体こんなものである。
1300人程度とはいえ、お客さんが戻ってきた開催日は無観客に比べると活気があり、雰囲気は良くなった。とはいえ、開店していける飲食店は僅か。お酒の販売、持ち込みは禁止。平時なら芝生のエリアにシートを広げ、ちょっとした酒盛りを行っているシーンが見られるが、その行為も禁止されているので、まだまだ以前に比べると物足りなさはある。1カ月少々先の2回開催ではどうなっているのだろうか。もう少し緩和されて賑やかさが戻ってきていることを期待したいが。
ただ、私が2回開催を目の当たりにすることはなく、今週の開催が終わると週末は通いで小倉へ。仕事で小倉に行くのは実に8年ぶりで、これは正直かなり楽しみにしている。福岡県の緊急事態宣言も解除され、まん延防止に移動。制限つきではあるが、お店でお酒を楽しむことはおそらく可能だろう。食べ物に関しては小倉も北海道に負けず劣らずの美味しさ。金曜は遅い時間の現地入りなので宿に着いたらもう寝るだけだが、土曜の夜はちょっとくらい楽しめればと思っている。
競馬場は相変わらず指定席限定の入場となるが、販売席数は約3000。もともと入場者数はそれほど多くない競馬場なだけに、これだけの数があればそこまでチケットの入手は困難でもなさそう。まずは3週間。本来は中京開催の時期なのでCBC賞や中京記念が小倉で行われる。ちょっとピンとこない部分もあるが、毎週重賞が組まれており、番組はなかなか豪華。現地の皆さんを中心に、ライブで競馬を楽しんでいただけたらと思う。
その3回小倉が終わると関西エリアは昨年に続いて3週間のお休み。多少ゆったりできるのは間違いないが、今年は栗東にいながら北海道の本紙予想を担当。日曜日に関しては梅田の毎日放送本社に出向いてラジオ出演があるため、昨年ほどののんびりモードはない。ただ、本社スタジオに行くのはラジオ好きの自分にとっては結構高揚感があり、まったく嫌いではない。
そして3週間のお休みが明けると、後半戦の4回小倉。ここ7年は札幌で過ごしていた時期なので、暑さにやられてしまわないかがちょっと心配。最終レースの頃に強烈な西日が差し込んでくるのが小倉名物。その時間帯のラジオは自分の担当ではないかもしれないが、ジリジリと刺さるような暑さに恐怖は感じる。
ということで小倉競馬は7週間、すべて通いで参戦。普通は新幹線で快適に移動するのだが、ちょっと変なことをしがちな自分は様々な移動方法を考えている。深夜バスも全然アリなのだが、トイレの不安があって発車時間までに飲食をあまり楽しめないのがネックなので、これを利用するのはせいぜい1回くらいか。以前、プライベートで行った時に使って良かったのがフェリー。19時頃に門司を出発して翌朝7時頃に神戸に着くのだが、大浴場もあったりして実に快適。これならお酒も存分に楽しめるのがいい。月曜の午前に用事が入っている時以外はこれを多用してみようかと考えている。
あとはコロナのリバウンドがないことを祈るのみ。緊急事態宣言が明けた21日は馴染みの居酒屋に行ってみたが、この日を待っていた常連客で店は大繁盛。「お久しぶりー、カンパーイ」「外で飲むのは久々やなあ」「やっぱり生ビールは美味しいわ」などという声が飛び交い、みなさん笑顔だったのは良かったが(私も含め)、いくらか盛り上がり過ぎてしまう部分はあった。オリンピック開幕直前あたりにどうなっているのか、油断はできないところ。
栗東編集局 青木行雄
青木行雄(調教取材担当)
昭和44年8月7日生 大阪府出身 A型
1993年入社。坂路調教担当。札幌開催時と西のローカル開催では本紙予想も担当。開催日はMBSラジオ「GOGO競馬サンデー!」、BS11「BSイレブン競馬中継」に出演。来週からの3回小倉競馬では、久しぶりにBSイレブン競馬中継のパドック解説を担当します。フォーカスが的中したらいただける、赤いお花を沢山胸につけられるよう頑張りますので、是非ともご覧ください。