今週からは北海道サマーシリーズが開幕するだけに、ネタとしては少々古いが、今年は24年ぶりにダービーを生観戦できた。その時の感想を書いてみたい。

 レギュラー出演しているラジオのプロデューサーから「ダービーの日に現地から解説してもらうことはできませんか」と問われたのは4月の中旬頃だったか。人混みが得意ではないのでそんなに乗り気でもなかったが、是非ともと言われたので「それなら、まあ」と、一応承諾。

 そして迎えたダービー当日。通常は前日入りして一泊するようだが、ダービーともなると帰りの新幹線も結構混むかも。そう考え、土曜分の宿泊を日曜に回してもらい、当日に府中入りすることとした。

 地元の駅を朝一番に出発し、米原から新幹線に乗って東京へ。朝イチだけに列車も空いていることだろうと高を括っていたが、意外なことに岐阜羽島からはほぼ満員。マイナー駅に停まるものの、各駅停車ではない「ひかり」というのは意外に需要があるのかも。京都まで出て「のぞみ」を使う方がゆったりと行けるのかもしれない。

 しばし列車に揺られて品川に到着。そのまま東京競馬場に直行すれば1Rにほぼ間に合う感じだったのだが、この日の仕事はラジオ出演のみ。放送開始の13時までに来てくれればいいと言われていたので、ちょっと渋谷へ寄り道。観たかった展覧イベントに足を運んだ後に東京競馬場へ移動した。

 京都や阪神と違って複数の駅から行ける分、電車は意外に大混雑という感じではなかった。ただ、競馬場の入場門前まで行くとさすがの混雑ぶり。ここから一気にダービーモードに突入した。この日は来場ポイントキャンペーンの特別版で、ダービーリボンというものが抽選でもらえるイベントが。確か2万人だったか、かなりの人数が当たることになっていたこともあり、それの行列がとんでもないことに。時間をずらしてチャレンジすることにしたが、ちょっと待ち過ぎてしまったようで、予定の配布数は終了。少しガッカリしていたものの、共演しているアナウンサーがひとつくれたので無事に2枠の黒リボンをゲットできた。カバンに付けると結構マッチする感じだったので、いまだに付けている。

 11時過ぎには到着していたので、支給されたお弁当を頂き、関東記者室に軽く挨拶。番組冒頭で軽く喋った後はかなり時間が空いたので、場内をうろついてみることに。さすがはダービーデイ。コンビニなどは長蛇の列ができていたし、馬場内へ行く通路も左側通行が徹底されており、かなりの混雑。ただ、馬場に入ってしまえば、そこまでギュウギュウでもなかったのはさすが広大な東京競馬場といった感。障害コースが開放されていたのは、ダービーデイならでは。感動まではなかったが、そこに入れたのは新鮮だった。

 そして3時台に入り、場内の盛り上がりも徐々にピークへ。混雑が激しそうだったし出番もあったので、パドックには行かずモニターでチェック。この頃、ゲストで来場していた土屋太鳳さんが馬券売り場に来ていたらしい。情報は頂いたものの、見に行けないもどかしさがあった。

 本馬場入場も終わり、ターフビジョンにはこの日の入場者が11万オーバーと発表されて大歓声(最終的には12万人を超えた)。さだまさしさんの国歌独唱があり、ついにダービーの発走。東バージョンのGⅠファンファーレはパーン、パカパーン、パカパーン「オイ!オイ!」というのが定番。この「オイ!オイ!」は結構、否定的な意見も多いようだが、11万超えの大音量は迫力満点で、もはや文句も言えないレベル。空に突き刺さるような歓声は初めて聞いたかも。

 レースは不利と言われる外枠を克服してワグネリアンが勝利。実はレースは放送の流れの関係で、座って見ることができず、アナウンサーの後ろで立って観戦。双眼鏡もなかったため、ほとんど実況席の小型モニターをジーッと見つめる感じだった。さすがにゴール前は馬場の方に視線を移したが、正直言うと何が何やら分からぬまま、ゴールを迎えた感じ。場内の熱狂ぶりは凄かったが、ユーイチコールやフクナガコールまでは起こらなかった。ちょっと言いづらい4文字というのもあったのだろうか。アナウンサー、アシスタントはレース後のコメント取りで検量室前へ。「一緒に行きますか?」と言われたが、うちの東のTMも取材をしているだけに邪魔になっては申し訳ないと思い、遠慮してしまった。

 最終の目黒記念までキッチリと参加してきたが、この日の馬券はパッとせず。マイナスで競馬場を後にすることとなったが、やはり東のGⅠは盛り上がりが凄い。いいものを見せてもらえて良かった。有馬記念も現地解説のプランがあるようだが、厄介なのが年末28日のプラスワン競馬。有馬の翌日が追い切りなんていうケースも考えられるだけに、日程が噛み合わないと実現まではないかもしれない。

 ただ、ダービーに関しては定期的に行けるかも。余談ではあるが、この日に優勝したワグネリアンは17番枠。自分が過去に一度だけ生観戦したことがあった平成6年のダービーも、優勝したナリタブライアンは17番枠だった。よほどの馬が入らない限り、枠番的にちょっと人気は落ちるはず。次に行かせてもらえた時は、とりあえず17番の馬の単勝だけは買っておこう。

栗東編集局 青木行雄

青木行雄(調教担当)

昭和44年8月7日生 大阪府出身 A型

1993年入社。坂路調教担当。札幌開催時と西のローカル場所では本紙予想も担当。開催日はMBSラジオ「GOGO競馬サンデー!」、BS11「BSイレブン競馬中継」に出演。ダービー観戦の翌日は東京観光。平日なのに大混雑している上野動物園には驚いたが、生シャンシャンに出会えたのは嬉しかった(寝ていてピクリとも動かなかったが)。その後は川崎の藤子・F・不二雄ミュージアムへ。ここも子供がわんさかとおり、かなりの混雑。日曜に何か行事があって、月曜休みの学校が多かったのだろうか。楽しめたが、なかなか疲れた旅でもあった。