先週の日曜、特に後半はかなり盛り上がった。時系列で順に挙げていくと、まずは香港国際競走。ヴァーズとスプリントはJRAの競馬が行われている最中での発走だったため、録画放映だったが、いきなりヴァーズをグローリーヴェイズが勝利。モレイラマジックを見せつけられたが、2着ラッキーライラックで日本馬同士のワンツー。これで馬連1820円は随分ついた印象。馬券を買っておけば良かったと、嬉しさとともに悔しさもこみ上げてきた。
続いては中山のGⅢカペラS。何と言っても注目はコパノキッキング。藤田菜七子騎手の中央重賞初勝利が懸かっていた。1番人気間違いなしと見ていただけに、2番人気に収まったのは意外だった。58Kの斤量が嫌われていたのだろうか。レースは他に速い馬がいたため好位から。序盤に少しゴチャゴチャッとする場面はあったが、ほどなくいい感じの場所に収まり、直線は外から力強く差し切り。完全に抜け出して勝利確定となった場面では、阪神競馬場からも大きな拍手が沸き上がっていた。2着がシュウジならもっとついていたが、動画で推奨していた馬単が無事に当たったので、自分的にはほっとひと安心した瞬間だった。
そして阪神のメイン、阪神JF。レシステンシアが逃げる形になり、ピュンピュン飛ばす展開。ペースとしては速かったので直線は止まるかなと思いきや、グングンとリードを広げて5馬身差のレコード勝ち。自分でペースを作ってのものだから立派のひと言。これで当日版の調教からの注目馬(双眼鏡という風に呼ばれているが)は土、日ともにメインレース勝利ということになった。10番人気と4番人気だったのでヒットと言えばヒットなのだが、ともに本命を打ち切れていなかったのが痛恨(○と▲だった)。レシステンシアに関しては調教では凄まじいくらいだったが、距離と坂を不安視して3番手の評価にとどめてしまっていた。今週からはこの欄で挙げた馬を素直に本命にしようかな。これで最優秀2歳牝馬はレシステンシアで文句なし。ただ、この日は軽い馬場状態が味方したのも確か。春はどういう馬場状態になっているのか、そこには注意したい。
レース終了から結構な時間が過ぎていたが、阪神のメイン終了後に香港スプリントが場内で録画放映された。ラジオの放送席で結果を聞いていたので、ここは特にドキドキする場面もなし。ダノンスマッシュはこういう風に負けたのかと、冷静に観戦するのみだった。
阪神の最終が終わると香港マイル。いずれもGⅠウィナーの日本馬4頭が参戦するここは、最も注目度の高いレースだったかも。UMACAの中に500円だけ入っていたので馬券でも参加。ただ、熟考はしていなかったので、馬単の頭でモレイラから日本馬4頭、あと香港のスターであるビューティージェネレーションへの5点勝負(金額を考えれば勝負というより遊びだが)。一瞬やったかという瞬間もあったが、内からアドマイヤマーズが渋太く差して馬券はハズレ。ただ、日本馬が勝ってくれたので十分嬉しかった。
香港カップはアーモンドアイの回避が何とも残念だったが、香港得意なウインブライトが出走。残高不足で馬券は買わなかったが、熾烈な追い比べを制して見事な勝利。これで日本馬は3頭が勝利する快挙。国内、国外とインパクトのある勝利が続いて、軽いお祭り状態となっていた。これは翌日のスポーツ紙も競馬が1面を飾るかなと思ったが…。やはりここのハードルは相当高いよう。男子ゴルフ(これはまだいい)と、どうでもいいオフシーズンの野球記事が1面になっていた。来週はどうせ月~日曜まで連日、有馬記念が1面なのだろう。ただ、ここもまたよほどのドラマチックな展開になるか、大きな事故でも起こらない限り、結果が1面で取り扱われることはないはず。競馬関係者としては長年歯痒く感じているが、自分は専門紙の記者。スポーツ紙のような派手なことはできないが、いつも通りしっかりと予想して、平場、GⅠを問わずしっかりと当てることを心がけたい。
栗東編集局 青木行雄
青木行雄(調教担当)
昭和44年8月7日生 大阪府出身 A型
1993年入社。坂路調教担当。札幌開催時と西のローカル開催では本紙予想も担当。開催日はMBSラジオ「GOGO競馬サンデー!」、BS11「BSイレブン競馬中継」に出演。今週のラジオは少し趣向を変え、いつも私が担当しているメインゴーゴーのコーナーを西村TMが、西村TMが担当している一発勝負のコーナーを私が担当することになりました。レアで豪華なプレゼントの企画も用意されていますので、ぜひともお聞きください。