上半期を終えて(青木行雄)

 1回阪神以降はずっと無観客での開催になったが、競馬自体はスケジュール通りに行われ、先週の宝塚記念で無事に上半期を終えた。

 その宝塚記念は10レース前の大雨が結果を大きく変えた感。あれがなければ、あそこまで大きな差がつくことはなかっただろう。1番人気のサートゥルナーリアを中心にして買っており、キセキはノーマークだった自分の馬券はいいところなし。がっくりと肩を落としてMBSの放送席をあとにしたが、半ばヤケ気味に買った最終レースの単勝、馬連がズバリ的中。土、日トータルでは奇跡的にちょいプラスに持ち込めた。

 今年上半期の馬券の成績はかなり良かった方と思う。1月こそまったくいいところがなかったが、何といっても大きかったのはフェブラリーS。優勝したのは1番人気のモズアスコットだったが、2着が最低人気のケイティブレイブ。これにも印をつけていた自分は馬連をゲットし、36,230円という物凄い高配当。これでPATの残高が一気に膨れ上がり、その後は1度も入金することなく、今も余裕を持って運用できている。

 ケイティブレイブは、かしわ記念でもバッチリ儲けさせてくれた。7頭立てという少頭数の競馬だったものの、勝ったワイドファラオがまったくの人気薄。馬連6,290円はおいしかった。帝王賞は展開、馬場、枠順とすべてが噛み合わず6着に終わったが、すっかりケイティブレイブ&長岡Jコンビのファンになってしまった。次に出てきた時は、またドンと買いたい。

 あともうひとつ激アツだったレースは高松宮記念。今週のCBC賞に出走するクリノガウディーが1位入線で4着に降着となった。モズスーパーフレアが本命で、それでもかなり儲かったのだが、クリノが1着のままだったら自分の競馬人生で、最高額くらいの払戻金を受けていた。審議の結果が放送されると、みんなでずっこける形になったが、ラジオの馬券プレゼントコーナーでもクリノガウディーの単勝を買っていただけに、放送もかつてなかったくらいに盛り上がった一日だった。

 グランアレグリア本命の安田記念も気持ち良く儲かったし、これは平場のレースだが、人生初の単勝万馬券を取ることもできた。フェブラリーS以降、はっきりと分かったのは、軍資金が豊富にあるのは圧倒的に有利ということ。余裕を持って立ち回れるし、負けていても一気に取り返せてしまう。

 こういうのを文字に起こしてしまうと、一気に流れが変わってしまいそうで怖いが、今週からの下半期も儲けられるよう、しっかりと予想に取り組みたい。

栗東編集局 青木行雄

青木行雄(調教取材担当)
昭和44年8月7生 大阪府出身 A型
1993年入社。坂路調教担当。札幌開催時と西のローカル開催では本紙予想も担当。開催日はMBSラジオ「GOGO競馬サンデー!」、BS11「BSイレブン競馬中継」に出演。例年なら今週から中京。冬場のローカル開催は本紙予想を担当しているものの、京都か阪神でのラジオ出演があるため、開催日は現地に足を運ぶことができない立場。名古屋に行けるのはこの時期だけなので、実は最もワクワクする4週間なのである。今夏の開催がないのは寂しい限り。その分、9月にあるのでそこを楽しみにはしているが。