2023年ラストスパート(青木行雄)

 今年の中央競馬開催も、残すところあと5日。今週は2歳マイル王決定戦の朝日杯FSが行われるが、世間の関心は何といっても翌週の有馬記念だろう。最強馬イクイノックスこそ引退してしまったものの、メンバーはなかなか粒揃い。ジャパンC出走は見送った3歳馬のタスティエーラ、ソールオリエンスが年長馬相手にどこまで通用するか。武豊騎手とのコンビが復活するドウデュース、春の天皇賞馬ジャスティンパレス、ジャパンCで底力があることを見せつけたスターズオンアースといった4歳馬の走りにも注目。ここが引退レースとなるタイトルホルダー、宝塚記念でイクイノックスをあと一歩のところまで追い詰めたスルーセブンシーズの5歳勢も当然侮れない。自分の予想はまだまだこれから詰めていくことになるが、現時点ではタイトルホルダーが有終の美を飾ることに期待している。

 今年の馬券の調子はどうだったのだろう。一応、収支は毎週手帳につけているが、圧倒的にマイナスの結果が多い。トータルを計算するのはちょっと怖いのでしていない。ただ、ドカ勝ちしたというのは6月マーメイドSの週くらいで、相当なマイナスになっているだろう。恐らく大逆転はもう無理かと思われるが、何とか少しでも挽回せねば。

 これだけ馬券の調子が悪いと、当然、予想動画の競馬ブックTMトークもパッとしない結果になる。先週の阪神JFを終えた時点で収支の方はマイナス303,610円。マイナス額が30の大台を突破してしまったのは初めてのことだ。毎週、出演しているので時には辛辣なコメントをいただくこともあるが、それも当然のこと。挽回のチャンスはあと3回(ホープフルも動画を出すとすれば)。賭ける金額を大幅に増やして一発逆転を狙うか、迷っているところ。もし朝日杯も不的中となれば、有馬で大勝負せざるを得ないかも。

 今年1年、大きく体調を崩すようなことはなかったし、色々なところに行かせてもらって、楽しい思いをすることもできた。全体的に考えると悪い出来事はなかったので、最後に何とか予想と馬券でいい思いをしたいもの。今週もしっかりと考えて、週末に臨みたい。

 

青木行雄(調教取材担当)

昭和44年8月7日生 大阪府出身 A型

1993年入社。坂路調教担当。北海道開催時と西のローカル開催では本紙予想も担当。開催日はMBSラジオ「GOGO競馬サンデー!」、BS11「BSイレブン競馬中継」に出演。通年での司会は3年ほど担当したと思うが、今年一杯で卒業することとなった。プレッシャーから開放される反面、ちょっと淋しい思いもあるが、解説担当としては3カ月に一回ほど出演することになりそう。その時は精一杯頑張りたいです。