来週から2歳戦がスタートということで、本日5月28日水曜日に美浦坂路で追い切られた2歳馬のなかで、水準以上に動けていたと感じた馬を何頭が取り上げようと思います。

 

トワニ 蛯名正厩舎 牝馬 父リオンディーズ 母イニシャルダブル

姉に重賞3着3回あるアネゴハダがいる血統。3頭併せの真ん中でも臆することなく、気合を前面に出して最後まで手綱は引っ張り切りでした。左右のバランスがもう少し整えば更にいいと思いますが、現時点でも水準以上だと思います。おそらく姉と同様スピードタイプでしょう。

 

サノノグレーター 尾形和厩舎 牡馬 父グレーターロンドン 母メメクザリアーナ

祖母に2009年クイーンS勝ち馬ピエナビーナスがいる血統。大トビですが、決して不器用そうな感じはなく、スムーズに手前変換。馬体にボリュームもあって、推進力も十分でした。グレーターロンドン産駒は地味な割りに結構走る印象。この馬も穴っぽい雰囲気があります。

 

アングレット 浅利厩舎 牝馬 父マクマホン 母サマーウィンドⅡ

こちらもかなり地味な血統ですが、バランスのとれた走りでキビキビと動けていました。あとは時計が遅いので、強い負荷をかけた時にどうなるかと、兄トーセンギャランが調教での良さが実戦で出なかったので、そのあたりがポイントになりそうです。

 

サトノワーグナー 斎藤誠厩舎 牡馬 父ロードカナロア 母サトノワルキューレ

母は2018年のフローラSの勝ち馬です。たぶん、この日追い切られた2歳のなかで、この馬が一番動いていました。抜群の行きっぷりで併せた年長馬を圧倒。ずっと馬なりでしたが、追うと更に弾けそうな雰囲気がありました。初戦から勝ち負けになりそうです。

 

ポセイドンテソーロ 牧厩舎 牡馬 父シュヴァルグラン 母ジャニュアリージョーンズ

ずっと左手前で走っている感じでしたが、低い姿勢で安定した重心、追われるとスッと反応できていました。兄スタンリーテソーロはデビュー戦を12番人気で制した馬。この馬も初戦から力を出せそうなタイプです。

 

イモータリス 手塚厩舎 牡馬 父ミッキーロケット 母シャルルヴォア

併せたコパノエビータが小柄な馬なので、それもあるかもしれませんが、かなりサイズが大きそうです。力強い脚捌きでしっかりと動けていました。兄ナンヨーイザヨイは函館の芝1200メートルでデビュー勝ち。それとはタイプは違いそうですが、素質は高そうです。

 

以上です。

関東馬の多くはウッドチップコースで追い切られるので、ちょっと穴党向けのピックアップになりましたが、馬券の参考にしていただければと思います。

 

美浦編集局 唐島有輝

 

 

唐島有輝

1993年7月11日生まれ。美浦調教班ということもあり、ダービーはできれば関東馬で勝つ馬を本命にしたいと思っているのですが、予想が掲載されるようになった2019年以降の本命馬は、サートゥルナーリア(関西)→コントレイル(関西)→サトノレイナス→イクイノックス→ソールオリエンス→ダノンエアズロック。特に、せっかく関東馬が制したのにタスティエーラにできなかった2023年は悔しかったです。果たして今年は?!