さて、いよいよ昨年12月から続いた関西のダブル開催も最終週になりました。

だいたい私の1年のパターンは同じ。
4、5月はG1が続くけども仕事的にはそれほどハードではなく、大レースを楽しみつつ来る夏の北海道に向けて気分を高めていく感じ。

6~9月頭の北海道は家族になかなか会えないのが悲しいですが、仕事的には最も充実しているシーズン。
北海道が終わって栗東に帰るとテンションが下がり、9月中はどんより過ごします。
10月から東のダブル開催が始まるので気合を入れ直し、11月末のジャパンCで気分は最も落ち込みます。
ジャパンCが嫌いとかいうわけではなくて、それは次の週から中京&阪神の関西のダブル開催が始まるから。
土日休みの方がサザエさんシンドロームに陥るように、私は年1でJCシンドロームにかかってしまうわけです。ちなみに普段は月火休みなので、私はサザエさんを見てむしろウキウキします。

12月、チャンピオンズCの週から西のダブル開催がスタート。始まってしまえばあとはやるしかないので頑張るのですが、年末年始も特にゆっくりすることもなく3月末の高松宮記念まで感情を殺して働きます。ただ、予想しているレースが多いので土日の競馬の楽しみが増えるのはいいことです。

気分の浮き沈み、仕事の増減の波の大きい1年を過ごしております。

今年のダブル開催がどんなんだったか、振り返っていこうと思います。

【12月】
ダブル開催が始まると土日は本場とローカル場にトラックマンが分かれるので、競馬場でこなす仕事量が多くなり、毎週何かしらの放送の仕事も入ってきます。

12月は1、3週目の日曜にMBSラジオ「GOGO競馬サンデー」、28日にラジオNIKKEI第2放送の「中央競馬実況中継」に出演しました。
MBSの方は青木TMがメイン出演のため、サブ出演の私は数分の短いコーナーが何箇所かあるだけですが、ラジオNIKKEIの方は基本的に6R+αのレースの解説があるので、とても出番が多いです。

28日は当然極寒だったのと、当日に予定していた飲み会が友人の体調不良で当日キャンセルとなってしまったので残念でした。普段は車で帰るのですが、そのまま帰るのもなんか寂しかったので電車で京都駅に出ましたが、信じられないくらいの人ごみに疲れてしまい、何もすることなく帰りました。地元の草津駅で、ガラガラのお好み焼き屋さんで軽く食べたのですが、余計に寂しかったです。

【1月】
3日から仕事初め。中京競馬でしたが、1週目と2週目の3日間開催は、栗東で居残りで調教に出ていました。
あ、違うわ。2週目の月曜日だけ、ラジオNIKKEI出演のため中京競馬場へ日帰り出張しました。どういうルートで行ったかさっぱり忘れてしましたが、名古屋の金山駅の地下のコンパル(有名な喫茶店)で、エビフライサンドを食べたのは覚えています。

昨年まで、2週目の3日間開催の翌週から小倉がスタートして関西ダブル開催の再開でしたが、今年は1週シングル開催が挟まっていたので、これが大変気持ち的に楽でした。
3日間開催はトレセンの全休日が1日ズレて火曜日になるので、必然的に翌週の追い切りも木曜日に集中することになります。昨年までは3日間開催→翌週ダブル開催の流れが本当にしんどかったので、来年以降もこの日程でお願いします、JRA様。

3週目は土曜泊まりの中京出張。夜は研究ニュースの日比野TMと、ブックの後輩広瀬と3人で岐阜県人会を開催しました。ホテルの近くにとてもいい店を発見したので、聞いてくれたら教えてあげましょう。
日比野さんは瑞浪市出身、広瀬は各務原市、私は加茂郡(市じゃないのが少し恥ずかしい)の出身で、地元や競馬のトークを楽しみました。

1月4週目は小倉出張。グリーンチャンネルの中央競馬全レース中継のパドック解説の枠があるので、毎年それに出演するために出張しています。土曜日の午後(6~12R)の担当でしたが、基本的に頭数が多くて放送の尺も短めだったので難儀しました。パドックの周回をじっくり見る時間もなく放送開始になるので、もう少し余裕が欲しいなといつも思います。
土曜日の夜はラジオNIKKEIの小塚アナと、小倉滞在出張中の坂井TMとともにいきつけの居酒屋で一杯。3人とも芝1200mのくらいのペースでお酒が進むので、とても楽しい一夜でした。

【2月】
1週目は先週に続いて小倉へ。またパドック解説の出演でした。
関東から勝馬の住川TMが遊びに来ていたので、夜は大所帯で食事会でした。関東は冬の間はずっとシングル開催なので、有給を取りやすいんですね。

2週目は、8日土曜日が降雪のため京都競馬が中止。関西地方では金曜日から予防的に高速道路が通行止めになっていましたが、それほど降っていなかったので競馬開催については楽観視していました。坂路の調教当番中に中止の報を受けた時はそれはそれは落ち込みました。

9日日曜の午後にラジオNIKKEIに出演。ノドの調子が悪く、あまり声を張り過ぎないようにして何とか乗り切りました。
10日月曜の代替競馬でもラジオNIKKEIの競馬中継があるとのことで、急遽午前中の出演が決まりました。ノドがギリギリの状態で、出番の最後の方は声が出なくなって大変お聴き苦しかったと思います。昔から扁桃腺肥大でノドが弱々なのでいつも気遣っているつもりですが、なかなか完調とはいきません。扁桃腺切除の手術てどうなんだろうか……。怖いけど、受けられるなら受けてみた気もする。

2月3週目はMBSラジオの出演だけで、比較的平穏に終了。

4週目は普段小倉に出張している広瀬TMの替わりに、今季3度目の小倉へ。
放送も何もなかったので、ノープレッシャーでの出張。広島で途中下車してお好み焼きを食べてやろうか、はたまたレンタカーを借りて別府温泉まで行ってやろうか!!などと考えていましたが、仕事がまったく終わらず普通にホテルでパソコン叩いてました。寂しかったです。

【3月】
1~3週目までMBSラジオに出演。

小倉開催が終わった2週目はシングル開催でほっとひと息。青木TMが有給を取っていたため、日曜日のMBSラジオのメイン解説として出演しました。ほぼ出ずっぱりで、7R以降の全馬の解説が必要なので下準備が大変です。まだノドが本調子ではなく、本当に声が出なくなる時間帯があって肝を冷やしました。スタッフの方が心配して飴や飲み物を用意してくださるので、ちょっとした芸能人気分を味わえてそこは嬉しかったです。私みたいなもんにすんません…という気持ちで一杯ですが。

4週目、先週の日曜日はラジオNIKKEIの解説に。メインレースは阪神大賞典でした。長距離戦は道中のペースがどうなっているのかパッと見で分かりづらいので、ストップウォッチ片手にレースを見ていました。

公式のラップが
【13.2-11.9-12.6-12.7-12.7-12.7-12.4-13.0-12.6-11.7-11.2-11.5-11.5-11.5-12.1】
私の採ったラップが
【13.0-12.1-12.5-12.6-12.8-12.6-12.5-12.8-12.7-11.7-10.9-11.5-11.4-11.6-12.1】

私が採時したラップ。下の変な図は2周目向正面の各馬の位置取り

 

割と近いラップで採れました。このラップをもとに、レース後の解説をしたのですが、サンライズアースの強さに驚いてあまり上手な回顧ではなかったように思います。でもまぁ、解説者の気持ちが伝わるような放送の方がいいのかなという気もしますが。
ストップウォッチを押しつつ、ラップを控えつつ、双眼鏡の覗きつつ、道中の位置取りを控えつつだとやることが多くてあまりレースが頭に入ってこなかったので、もうやらないと思います。

さて、今週はいよいよ高松宮記念です。
スプリントG1はどうしても栗東坂路で追い切る馬が多くなるので、ダブル開催最終週にして最大の山場を迎えることになります。他にも重賞が3つもあって、また土曜日にはラジオNIKKEIに出演予定です。
気を引き締めて臨みたいと思います。
馬券を綺麗に当てて、しこたま美味しいお酒を飲めるよう頑張ります。

それでは。

 

栗東編集局 丹羽崇彰

丹羽崇彰(調教担当)

1989年2月1日生まれ。岐阜県出身。2013年、キズナがダービーを勝った年にケイバブックに入社。普段は栗東坂路の調教や編集作業を担当。夏は北海道(函館→札幌)で働いてます。

高松宮記念に出走予定の関西馬は全部坂路で追いきりました。
もうちょっとコースに分散してくれてもいいのになと思います。ただ、全体の追い切り量は思ったほど多くなかったのが救いでした。2歳馬が増えてきたので、その影響があったんでしょうか。