こんにちは、丹羽崇彰です。

皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週から関西は阪神、小倉の2場開催になります。忙しいダブル開催の真っ最中で、私は風邪に怯えつつ、毎週HPをゼロにしながら何とか仕事をこなしています。

フェブラリーSデーで2月の東京開催が終了しましたが、いろんな関係者が富士山の写真をSNSにアップしているのを見かけました。空気が澄んでいるので、とても綺麗に写りますね。
何人かのトラックマンが東京は2月の開催が一番好き、と言っているのを思い出しました。理由はいろいろあるのでしょうが、富士山もそのひとつでしょうね。

というわけで、自分はどの開催が好きなのだろう、と改めて考えてみました。私のことを知ってくださっている方なら1位は想像できるでしょうが、まぁお付き合いください。

 

第5位 4月の阪神開催

 

近年は京都競馬場の改修工事によって関西は年間のスケジュールがイレギュラーでしたが、例年なら年明けの阪神競馬は2月下旬に開幕して約2カ月開催されます。

高松宮記念が終わるまでは関西は2場開催の状態が続くので競馬を目一杯楽しむ余裕はあまりないのですが、高松宮記念が終わり、大阪杯の週からは関西は1場開催。

年末から続いた繁忙期が終わり、毎年開放感に溢れて清々しい気分で仕事ができます。阪神競馬場は桜が綺麗で、(忌々しき花粉を除けば)気候も穏やか。大阪杯や桜花賞など、レースも一気に華やかになります。

栗東からだと阪神競馬場は距離的に遠いし、駐車場が混んで帰りも遅くなるので弊社では敬遠するトラックマンも少なくないのですが、4月の開催だけは気分がいい、ということで5位にランクインです。

 

第4位 札幌開催

 

北海道LOVERの私ですが、札幌に関してはいい点と微妙な点が両方あるんですよね。
たくさんあるので箇条書きにします。

【いいところ】
・5つの重賞があるので、函館よりも馬のレベルが高い
・新馬戦も割といい馬が集まる
・都会なので食事のバリエーションが豊富
・暑いけど、本州の暑さに比べたら全然マシ
・競馬場から見る札幌市中心の夜景が綺麗

【微妙なところ】
・開催日の食事に困る。どこも混んでいるし、そんなに種類がない
・混む、特に周辺道路
・混む、特に業務用エレベーター。数が少ない
・記者室で夜まで予想していると、蛍光灯に寄ってきたとんでもない数の虫がガラスに張り付いていて、なんかテンションが下がる
・向正面が遠くて、調教の時計が採りづらい
・業務用出入り口からスタンドを見ると、何かの工場みたいに見えて無機質。なんかテンションが下がる
・業務用入り口から入るとゴミの集積場を通るので、なんかテンションが下がる

微妙なところばかりが出てきましたが、よく考えたらほとんど業務上のことでした。すみません。
競馬自体はとても楽しいですし、いつもお客さんがたくさん入っていて場内は熱気があります。
総じて大好きな競馬場ですね。

 

第3位 冬の小倉開催

みんな大好き小倉競馬。夏の小倉は北海道と被っているので行けませんが、冬はグリーンチャンネルのパドック解説がある場合のみ出張します。
1年に1~3回くらいでしょうか。
入社してからずっと行きたい開催でしたがなかなか機会がなく、ようやく願いが叶ったのはここ最近です。

金曜日朝に坂路の調教に出て、午後に小倉へ移動。ホテル到着後も予想やらパドック解説の準備やらで体力的にはしんどいですが、公私ともに充実感のある出張です。

冬は早々に馬場が悪くなるので予想も馬券も非常に難しいですが、当たった時の快感もひとしおですね。

食べ物もおいしいので、ファンの方にもおすすめの開催です。

 

第2位 秋の京都開催

 

京都競馬場の長いリニューアル工事を経て、昨年から秋の開催が復活。大体10、11月の2カ月間行われます。
気候が非常に良く、ラーメンダービーなどのイベントも豊富です。

個人的に牝馬限定のG1が好きなので、秋華賞とエリザベス女王杯が行われる点がポイント高し。
以前に比べて新馬のデビューが早まっているとはいえ、この京都開催にもまだまだ有力な新馬が残っています。
これを見るのも楽しみのひとつですね。

あと、栗東から近い。これが最強。栗東のケイバブック事務所から競馬場記者室まで30分くらいで着きます。

コースに向かって右手に石清水八幡宮、左手に平等院鳳凰堂がありまして、歴史を感じつつ競馬を楽しんでいます。全然目視はできませんが。

 

第1位 函館開催

 

出ました不動の1位。もはやデキレース、果たしてランキングの意味があるのでしょうか。
それくらい大好きな開催です。

札幌と同じく、箇条書きにしてみましょう。

【いいところ】

・景色が素晴らしい。右手に函館山、正面には津軽海峡があり、快晴だと青森県の岩木山まで見ることができます。海なし県出身の私は、海を見るだけでテンションが上がります。競馬場の直上を通る飛行機もなんかいい
・実はパドック側の山の景色もいい。近くを見れば路面電車が走り、遠くには横津岳。空の青と山の緑のコントラストが素晴らしい。パドック解説でブースに入ると、ついぼーっとしてしまいます
・開催日のグルメが豊富。地元を代表するラッキーピエロやハセガワストアなんかも出店で来たりしています。
・人がいい。地元の友人が競馬場に来ると、わざわざ差し入れを持ってきてくれたりします。こんな競馬場、他にあるかね!?といつも思う
・普段競馬をしない人も、開催中の6週間だけは全力で楽しんでいて、競馬場の雰囲気が最高
・温泉が多い
・自然が多く、休日にリフレッシュできる

 

【微妙なところ(強いて挙げれば)】
・水曜日の追い切りが多く、めちゃくちゃ緊張する
・こんなに愛しているのに、簡単に馬券を当てさせてくれないこと。愛が一方通行です
・好き過ぎるがゆえ、6週間があっという間に終わっちゃう

まぁ要するに函館は全部好きです。
1年のうち、函館開幕日第1Rのファンファーレを聞く時が最もテンションが上がり、最終日第12Rのファンファーレで最も落ち込みます。
北海道に滞在出張に来るトラックマンは函館派と札幌派に分かれますが、私は最初っから函館にぞっこんです。
なんででしょうね。自分でもよく分かりません。性格とよく合うんでしょう。

結局函館の話が長くなってしまいましてすみません。
ダブル開催の忙しさから現実逃避してしまいました。
でももうあと3カ月ちょっとなんですよね、函館。
来週には今年最後の小倉出張も待っていますし、忙しいながらも楽しみがあって充実したトラックマン生活を送っています。

みなさんの好きな開催はなんですか?
何かの機会にぜひ教えてくださいませ。

ではまた~。

 

 

 

栗東編集局 丹羽崇彰

丹羽崇彰(調教担当)

1989年2月1日生まれ。岐阜県出身。2013年、キズナがダービーを勝った年にケイバブックに入社。普段は栗東坂路の調教や編集作業を担当。夏場は北海道に出張します。

2024年明けてから馬券はコテンパンにやられていますが、最近徐々に復調傾向。3月から苦手な中京ローカル開催があるので、ここをうまく乗り切っていきたい。

Xを@niwa_bookのアカウントでやってますので是非ご覧ください。