今週の重賞をふり返って① 日本テレビ盃

今週の南関東は23日~27日までの船橋開催。
25日には日本テレビ盃、26日にはマリーンカップとダートグレード競走が続きました。

まずは日本テレビ盃をふり返ります。

特に日本テレビ盃は世界レベルの出走メンバー。
船橋競馬場のスタンドが超満員になるのも納得です。
ウシュバテソーロは昨年のドバイWC優勝後に日本テレビ盃を勝って米ブリーダーズCへと向かって、今年はサウジC2着、ドバイWC2着でここまで2戦したのみ。
同じく世界の一線級で戦ってきたデルマソトガケは国内で走るのは全日本2歳優駿優勝以来でした。

ウシュバテソーロ 1.4倍
デルマソトガケ 3.5倍
と単勝人気は集中していました。

スタートが切られると真っ先に飛び出したのは3番人気のウィリアムバローズで軽快な逃げ。
3コーナーから後続を引き離しにかかると、直線ではもうひと伸びしてゴールイン!
世界相手に好戦してきた強豪を封じ“会心の逃げ切り”でした。

「レース前に上村先生と話したイメージ通りでした。すごくリラックスして気持ちよく走っていました。最後はやっぱり〝来たか〟という感じでしたが、直線を向いた時の反応が良かったので、これなら凌いでくれると思いました」と坂井瑠星騎手はコメント。

注目のウシュバテソーロは中団からレースを進めて、直線外から猛追も1馬身届かずの2着。

「結果は出ませんでしたがいい内容で走れましたので、いいかたちで次に行けると思います」と川田将雅騎手。
高木登調教師は、「うまく前に残られましたね。気分が乗らなかったのかな。ハミを取っていかないといけないところで取っていかなかった。距離も1800メートルだと少し忙しいのかも」とレースをふり返っていました。

3着はメイショウハリオ。
好位から最後は伸びたものの2着とは4馬身差がありました。
「前走よりも走る気になっていて、復調の兆しは見られました」と濱中俊騎手。

4着には浦和のナニハサテオキが地方最先着。
「初めてのダートグレード競走でしたが最後まで気持ちを切らさず収穫はありました。課題を言えばもっと機動力が出てくれば良いですね」と森泰斗騎手。

デルマソトガケは5着。2番手追走も早めからステッキが入る反応の鈍さで、直線は伸びきれませんでした。

「2番手のちょうどいいポジションでしたが、勝負どころでペースが上がると忙しくなりました。久しぶりで、コンディションの面で影響がありましたし、伸びしろがあると思います。それでも最後まで押して次につながる競馬をしました。アメリカのダートの方が合っているので心配はしていません」とルメール騎手。

ウシュバテソーロ、デルマソトガケ、それぞれの陣営によれば、予定通り次走はブリーダーズカップクラシックへと向かうプランだそうです。