緊急事態宣言が発令された関係で、中京の開幕週からMBSラジオの「GOGO競馬サンデー!」は、進行が大阪のMBS本社スタジオ。実況と一部の解説のみが中京競馬場からというスタイルになっている。この形は1、2月の中京競馬開催時も取られていたが、この時は西エリアが小倉とのダブル開催中。競馬場の人員が手薄だったので、私は中京競馬場のゴンドラ放送席から、ひとりポツンと喋っていた。

 今回に関しては西エリアが単独開催とあり、私は競馬場には行かず、大阪の本社から出演することとなった。このパターンは関西で開催がなかった昨夏の3週間。あと、台風などで西の競馬が中止になった時に経験しているが、放送局に潜入できるというのは、やはりワクワクしてしまう。

 特に私は学生時代からのラジオファン。MBSといえば、ヤングタウンはよく聴いていたし、ハガキもせっせと投稿していた。それだけに自分がスタジオにいて、マイクの前で声を出しているというのは、最初はとても不思議な気がしたが嬉しい限り。

 最近、MBSで放送しているラジオでお気に入りなのは、女性お笑いコンビのAマッソが月一で担当している「Aマッソの両A面」という番組。火曜深夜の2時から4時20分までという、結構とんでもない時間帯だが、今はラジコという便利なツールがあるので次の日などに仕事をしながら、楽しみに聴いている。いずれスタッフに聞いてみようかなとも思っているが、私が使っている椅子には、ひょっとしたら加納さんか村上さんが座っているのだろうか。夢が膨らむ。

 さて、大阪からのリモート出演。スタジオ内にはグリーンチャンネルが映るモニターが設置されているので、3場ともにリアルタイムでレースは観れるのだが、辛いのはパドックと返し馬のチェック。パドックは基本、前のレースが終わった直後の1周のみ。返し馬は重賞レースでもない限り映してもらえないので、現場にいる時ほどの細やかな確認はできない。普段はそこの気配でフォーカスを微調整することもあるのだが、今は事前に考えたものをそのまま発表せざるを得ない。

 そのあたりでの不便さはあるが、大阪からの出演時はお弁当も用意していただいているので、ささやかな楽しみはある。また、私の場合、中京競馬場は日帰り出張になるため、それだと自宅を出発するのは朝の5時半。それが10時半の出発で済んでいるので、体的には随分と楽である。

 ダービーデイは本来、東京に行かせてもらうことになっていたが、これもコロナの関係で中止に。札幌に出張する直前の安田記念当日まで、大阪の本社スタジオから出演することとなった。ほとんどの飲食店が閉まっているため、本番終了後のちょっと一杯ができないのが辛いところだが、変則ラジオ中継をもうしばらく楽しみたい。

栗東編集局 青木行雄

青木行雄(調教取材担当)
昭和44年8月7日生 大阪府出身 A型
1993年入社。坂路調教担当。札幌開催時と西のローカル開催では本紙予想も担当。開催日はMBSラジオ「GOGO競馬サンデー!」、BS11「BSイレブン競馬中継」に出演。ちょっと前に週刊誌の狙い馬コーナーでも書いたが、このところどうにも馬券の調子が悪い。動画のTMトークは勝負馬券の収支が、ついにマイナス10万円を超えてしまった。オークスはソダシとユーバーレーベンでドンと勝負と考えているが、さてどうなるか。