週刊競馬ブックの狙い馬コーナーでも書いたが、今週の日曜はラジオの解説で東京競馬場へ行かせてもらえることとなった。本当なら昨年行くはずだったのだが、まだ当時はコロナで自粛ムードだったので、一年先延ばしになり今年に。ただ、今年の方がメンバー的にも面白そうな感じがあるだけに、1年延びたのは却って良かったかなとも思っている。

 ラジオが始まる13時まではフリーの身。ゆっくりとお昼頃の到着でもまったく問題ないのだが、折角なので1レースに間に合うようには行くつもり。抽選でもらえるダービーリボンも数に限りがあるので、それを手に入れようと思えば早めについてしまった方がいいだろう。前乗りはしないので栗東の自宅から向かうこととなるが、始発に乗れば10時には到着できるよう。今の中京も日帰りで行きは電車なので、いつもの日曜と同じような行動パターンになる。年齢のせいか最近は休日でも5時には目覚めてしまうので、ここは特に苦にならない。

 競馬場では毎日放送を含め、色んな放送局の関係者が集まっている部屋が居場所となるが、同じフロアにある専門紙記者席にはやはり顔を出しておかねばならない。かれこれ8年も夏の北海道出張を経験したので、関東の記者もそこそこ顔馴染みの人はいるが、今年は新潟開催が今週まである分、部屋もガランとしているのかもしれない。特に北海道へ行く人たちは、第3場の競馬場へ行っている印象が強いので。

 放送席も広々としているわけではないので、本番が始まるまでは場内をウロウロとすることだろう。さすがにビールを一杯というわけにはいかないが、東京競馬場といえば内馬場で売っている鶏そばが非常に美味しいので、是非ともそれは食べに行きたいと思う。出発も早いのでそこまで朝ごはんは我慢してもいいかも。

 中京でいる時のように午前の仕事もないから、馬券も買ってしまいそうだが、やられ過ぎて本番前に意気消沈なんてことがないように注意せねば。このところ馬券の調子は本当に悪く、先週も土、日を通して何と払い戻しゼロ。ついでに言わせてもらうと月曜もめったにやらないパチンコで、こっぴどくやられてしまった。ただ、このままでは終われんと翌日も店を変えて臨んだパチンコは劇的勝利。パチンコに関しては少々のプラスに持っていけたので、運気は上がってきたかも。この調子で週末の競馬に臨みたい。

 さてダービー。今年はまだ1番人気馬がGⅠで勝てていないが、大きく荒れることはないと見ている。イクイノックス、ダノンベルーガ、ドウデュース、ジオグリフ。この中から勝ち馬は出るのではないか。あと3着くらいならという感じでオニャンコポンとデシエルト。イクイノックスはレース間隔を考えれば皐月賞が負けて強し。叩いた上積みは当然見込めるだろうし、ルメール騎手が先週のオークス制覇で勢いづいてきそうなのも怖い。ダノンベルーガも皐月賞は明らかに枠順が応えたので、共同通信杯で強い競馬を見せた東京なら前進は必至だろう。枠が良かったとはいえ、ジオグリフはこの2頭を皐月賞で負かしている。この血統だが、朝日杯FSはやや距離不足の印象も受ける内容だったので、延びる点は意外と大丈夫かもしれない。ドウデュースはここでいい競馬をすれば、武騎手鞍上で凱旋門賞へという夢も膨らむ。天気も良さそうなので、レースが本当に楽しみだ。お客さんも最大で7万人ほど入れるよう。4年前に生で観たワグネリアンの時は10万人入っていたのでそれには及ばないが、これだけの数を目にするのは久しぶり。ファンファーレ時のオイオイコールはさすがにないだろうが、直線の攻防では自然と声も出て盛り上がるだろう。

 自分がダービーを生で観たのは、さっき書いた4年前のワグネリアンと1994年のナリタブライアンの2回。この2頭いずれも17番のゼッケンを着けていた。ダービーは外枠がかなり不利とされるので、なかなかレアなケースといっていいだろう。今年はどの馬が17番枠に入るのか個人的には非常に注目している。例え自分の予想がノーマークでも、黙って単勝は1000円購入しておくつもりだ。

 前乗りをやめた替わりに、ダービー当日は東京に泊まってゆっくりすることとした。翌日は何回行っても楽しい藤子F不二雄ミュージアム(3回目)と、TBSショップ(ラヴィット!の番組グッズを買うため)を訪れるつもり。そこで爆買いできるくらいに、日曜の馬券は頑張りたいものだ。

栗東編集局 青木行雄

 

青木行雄(調教取材担当)

昭和44年8月7日生 大阪府出身 A型

1993年入社。坂路調教担当。北海道開催時と西のローカル開催では本紙予想も担当。開催日はMBSラジオ「GOGO競馬サンデー!」、BS11「BSイレブン競馬中継」に出演。今年から北海道出張がなくなってしまったが、どうやら本紙予想だけは続くよう。昨年も栗東にいながら函館の本紙予想を担当していたが、実はこの時期が一番好調だった。担当する鞍数は多くないようなので、しっかりと集中して予想に取り組み、いいところを当てたいもの。