2020年に行くはずだったものは、すべて中止か順延になってしまったため、先日、かなり久しぶりにコンサートを観に行った。その公演も、もともとは昨年の今くらいに予定されていたものだったが、コロナのために丸々1年延期。本来は街中から少し離れた小さめのホールで行われることになっていたが、そこのチケット所持者がソーシャルディスタンスを確保しつつ、全員入場できるよう、大阪でも最大級のホールに変更して行われた。

 コロナ対策はバッチリ。あらかじめ体調チェックフォームに当日の体温などを記入して係員に提示。客席は前後、左右ともにひと席ずつ空けて設定されており、もちろん常時、マスク着用。立ち上がっての応援や、声を出しての応援(コール)も禁止とされていた。ちょっと物足りなさはあったものの、もう高齢者の自分にとっては、座ってゆったりと観れた点は良かったかも。密を避けるために喫煙所が閉鎖されていたのはキツかったが…。

 公演終了後は出演者が出口に立ち、ひとりずつ観客をお見送りしてくれるサービスもあり、やはりライブはいいなあ、ということを実感。満足して栗東に戻ってきた。

 久しぶりと言えば、今週から阪神競馬場と中京競馬場では観客の入場が再開される。昨秋と同じく指定席限定。事前に申し込んで抽選を突破しないといけないので、まだ誰でも気軽に行けるという感じではないが、トライアル本番からGⅠ。桜も咲いて、競馬観戦には最もいい季節になってくるので、これは明るいニュースと言える。

 無観客競馬も普通に受け入れられるようになってきたが、ボリュームは小さめでも、歓声があるとレースを観ていても興奮が増す。特に今週の中京は、スターホースのデアリングタクトが登場するので、少なめの観客でも大いに盛り上がるのでは。

 フルオープンとはいかないだろうが、場内の飲食店も再開されるだろうし、スタンド内の広い喫煙所も使えるようになりそう。記者席のフロアにある急造されたものは、狭くて何か落ち着かないので、ここが使用できれば非常に有難い。

 東はまだ厳しい状況が続いているが、西に関しては活気が戻ってくる競馬場。久しぶりにお客さんの姿を見ることができる、今週末の開催が楽しみでならない。

栗東編集局 青木行雄

青木行雄(調教取材担当)
昭和44年8月7日生 大阪府出身 A型
1993年入社。坂路調教担当。札幌開催時と西のローカル開催では本紙予想も担当。開催日はMBSラジオ「GOGO競馬サンデー!」、BS11「BSイレブン競馬中継」に出演。近畿のコロナ新規感染者数は、かなり落ち着いてきた印象。これなら阪神競馬終わりで大阪に飲みに行ける日も、そう遠くはなさそう。日曜の夜にお酒を飲むのは一番の楽しみ。早く行きたいなあ。