1月も下旬に入って、年頭所感も何もあったものではないのですが、ま、これもまたお約束事(?)ですので、お付き合いください。

 というわけで年頭所感としては、まずは「健康第一」を言うべきところ。それはそうなのですが、今年、というとやはり『東京2020オリンピック・パラリンピック』になるでしょう。
 この、日本で開催される世界最大級のビッグイベントと、どう向き合えるのか、が重要な事案になります。それは業務的なことは勿論として、個人レベルでの観戦スタイルもですし、それを超えるような形で大会にどう関われるのか。いや、もっと根源的な部分で、「どう楽しむのか」という単純な思いも込めて。

 個人レベルの事、と言えば、近年、何しろたくさんの新しい出会いを頂戴していて、昨年は競馬に関する本を上梓することにもなりました。その手の活動については、今後も継続したいと思いますし、東京2020も含めて、〝次〟に向けての積極さが必要になる、と気を引き締めているところ。しかも、その行動パターンだと、おそらく益々たくさんの皆さんとの出会いが待っていることでしょう。ワクワク感と緊張感も伴って、のことになるのは言うまでもありません。

 さて、それらとどうつながるのかはさておき、ちょっと突拍子もないことを書くようですけど、今年は動物園巡りを活発化させたいように思ってます。

 「年に何度か動物園に行く」
 とは前にも書いたことがあると思いますが、「どうして動物園が好きなのか」と問われた際に、正直なところ明確な答えを返せずにいました。あらゆるジャンルにおいて、自分の好き嫌いの理由を、簡単に「理屈ではない」などと言うことをよしとせず、徹底的に追求することを自身に課しているだけに、この「動物園問題」は数年来抱えていた問題(少々大袈裟かな)でした。

 それが昨年、ちょっとした気づきから、少しだけ光明が見えたのです。
 具体的なことは避けますが、要するに〝学び舎〟として捉えるとしっくりくる。博物館や美術館と同じような…というと語弊があるかもしれませんが、知らないことを知ることができる場所、或いは何かを感じられる場所、それが動物を軸に据えていながら幅広い社会全体の事案について、とでも言いますか。
 勿論これらは私個人が立てた仮説じみたこと。だからこそ、いろんな園を回って、それぞれの取り組み方を見て、確認したいわけです。

 単に旅行をしたいがための口実なんじゃないのか?
 なんて自己分析をしたりもしてます。確かにここ数年で始めた寺社仏閣巡りも、そんなような側面を否定はできませんので。でも、もともと動物園が好きだったですし、競馬の仕事に就いているということもあって…。
 やっぱりこういうのは理屈じゃない…あ、いやいや、だから追及しなくては、ということで。

 そして初めの話に戻りますが、これが競馬にどうつながるのか?
 そんなことはまったく考えていません。大体、何でもかんでもわかり切ったことってどのくらいあるんでしょうか。少なくとも、常にいろんなことを模索する行為はアリじゃないですか。
 いや、逆に言わせてもらえるなら、競馬にはいろんなことがつながります。そんな信念(?)を持つ身としては、競馬を中心に考えるなら、無意味なことなどない!とすら思っていますので。

 いやまあ、そんな感じでこの一年も元気に過ごすためには、冒頭でチラッと触れた〝健康第一〟に行きつきますか。
 実際問題として、決してどこか具合が悪いわけではないのですが、体力が落ちているなあ、とは、年齢的なことは別にしても、自覚させられることが増えてきています。何らかの策を講じないといけないのかなあ、と。そうは言っても、近所を走ったりジムに通ったり、なんてこと、そう簡単にはできないもの。だからこそ、〝敢えて〟やる気力が必要になるのかも?これも新しい年の課題として扱いたいと思います。

 いいトシをして、まだまだ思い悩むことは少なくありません。
 我ながら呆れるところではありますが、今年もよろしくお願いいたします。

美浦編集局 和田章郎

和田章郎(編集担当)
昭和36年8月2日生 福岡県出身 AB型
1986年入社。編集部勤務ながら現場優先、実践主義。競馬こそ究極のエンターテインメントと捉え、他の文化、スポーツ全般にも造詣を深めずして真に競馬を理解することはできない、がモットー。動物園巡りは札幌、旭川の2園の前に、まずは地元・茨城の日立市から、になりますか。