もうちょっとの辛抱(青木行雄)

 東京や大阪などを除いた39県では緊急事態宣言が解除され、新たな感染者も全国合わせて十数人程度になってきた現状。ただ、県をまたいでの移動は自粛が求められており、有給休暇を頂いた先週日曜も当初の新潟行きはキャンセル。近場のビジネスホテルにこもり、無料放送のグリーンチャンネルを観ながらネット投票で一日まったりと過ごすことになった。

 翌週に迫った日本ダービーも本当ならラジオ解説で現地観戦できることになっていたが、無観客競馬が続行中とあり、MBSのスタッフは誰も現地には行かず。従ってこれもナシになってしまった。新しくできた神奈川のホールで6月に行われる予定だった某バンドのライブも、チケットは当選していたのだが、今日(19日)中止が発表されてガックリといった心境。

 最近は日曜の競馬場帰りに、ちょっと一杯という至福の楽しみもお預け状態。施設、病院が大阪とあって、親の見舞いもかなりご無沙汰な状態になっており、本当にどこにも行けない現状。とはいえ、冒頭に触れたように、徐々に収束に向かっているのは確実。21日には残る8県も緊急事態宣言が解除されそうな勢いではある。

 そうなると、やはり気になるのは競馬場がどうなるのかという点。他のスポーツとは違い、有り難いことに競馬は無観客でも開催を続けてられており、ネット投票の普及のおかげで馬券の売り上げは大健闘。ただ、やはりお客さんの歓声がないというのは淋しいもの。特にここまでのGⅠはドラマチックな結果が多いだけに、ファンがいれば盛り上がっただろうなあ、というのは毎週感じる。

 特に馬なりで4馬身差の圧勝を飾った、アーモンドアイのヴィクトリアマイルは鳥肌ものだった。次走は一体どこになるのだろう。レース後にルメール騎手は安田記念を熱望していたようだが、中2週になることを考えると、実現はちょっと微妙なところか。ローテーションを考えると、ちょうどいいのは宝塚記念。ファン投票のドリームレース。ダービー翌週の安田記念ではまだ何とも言えない感じではあるが、さすがにこのあたりなら無観客も解除されている可能性が大。満員のファンの前で、是非とも最高の走りを見せてもらえたらなあと思う。

 しかし、14日に39県の緊急事態宣言が解除されてから、少し緩んでしまっているのは確実。ダービー前くらいに再び感染者が増加することだけはないことを願いたい。

栗東編集局 青木行雄

 

青木行雄(調教取材担当)

昭和44年8月7日生 大阪府出身 A型

1993年入社。坂路調教担当。札幌開催時と西のローカル開催では本紙予想も担当。開催日はMBSラジオ「GOGO競馬サンデー!」、BS11「BSイレブン競馬中継」に出演。もうかれこれ、ひと月弱は家の給湯器が壊れている状態。自宅では風呂に入れず、銭湯通いと日曜のビジネスホテル泊が定番となってきたが、どちらも気分をリセットする意味では悪くなく、結構気に入っている。会社からこの費用が負担されれば言うことなしなのだが、そこは馬券で儲けて捻出しないと仕方がないようで…。