ドッキリ(青木行雄)

 「青木さん、今週トレセン通信…」という恐怖のひと言を、業務のY嬢から言い渡されたのが水曜の15時前。いつもはあらかじめ何らかのネタを考えておくのだが、今回だけは完全にノーマーク(単なる自分の不注意だが)だった。何を書くか。本当に悩む。

 いつも水曜の昼休憩はある程度しっかりと取るタイプ。それが悪い方に出て、たまに仮眠から目を覚ますと17時頃ということもあるのだが…。ただ、17日は野球のクライマックスシリーズがあるため、バッチリ観るぞと意気込み、早目に事務所に戻ったところがこの有様。全休明けにしては追い切りも意外とあったため、また自分の席でDAZNの映像をチラチラと観ながらということになるかもしれない。

 折角なので野球の話でも少々。このクライマックスシリーズというのもすっかり定着してきた感があるが、自分は制度が始まった当初から、一貫して反対派。誰もが思っていることだろうが、これが出来てからペナントレースの価値が本当に下がってしまった。毎年、プチな盛り上がりなら必ずあるものの、かつての10.19川崎球場のロッテ対近鉄のダブルヘッダーや、ナゴヤ球場中日対巨人の勝った方が優勝という10.8決戦のような、歴史に残るような一戦というのは見られなくなってしまった感がある。

 また、CSが定着してしまったせいで、最近は1位のチームがぶっち切ってゴールインしてしまうことが多くなった気が。以前のように首位チームと対戦する時にはエース級をぶつけていくということがなくなり、とりあえずは目指せる2位なり3位なりになるために、という戦い方が増えたような…。

 しかし、消化試合というのがほとんどなくなり、シーズン最終盤までスタジアムは満員。CSのチケットも早々に完売しているだけに、この制度がなくなることはほぼなさそう。シーズンで5割に届かなかったチームが日本一になれば、さすがに異論を唱える評論家も増えてきそうなので、今回はそういう点でジャイアンツを応援しているのだが、さてどうなるか。

 結局は自分も楽しみにして、観てしまってはいるのだが…。

 競馬に関係ないことばかり書いていると、お叱りの声をいただきそうなので。これからのGⅠ戦線についても少し。今週の菊花賞はダービー馬の回避により、やや淋しいメンバー構成か。近年は天皇賞など、他の路線に進む馬も多く、少し盛り上がりを欠いているのが正直なところ。それに加えて昨年は開催日に台風が直撃。入場者数は3万2千人弱という、歴史的な少なさとなった。天気に関しては、今年は大丈夫そうなので、昨年以上には盛り上がってくれることを期待したい。

 天皇賞は空前の豪華メンバーが予想され、ひと月前あたりからかなり注目されていたが、ここにきてポツポツと回避馬が発生。自分的にはダノンプレミアムが登録すらしなかったことが最大のショックだったが、ダービー馬ワグネリアンも前走の疲れが抜け切らず、回避というニュースが飛び込んできた。最終登録馬発表の時点でフルゲートは割っていたが、これだと13頭あたりでのレースになることが濃厚に。秋天がこんなに少ないのはちょっと記憶にないくらい。何か宝塚記念のような感じだが、それでも中身は濃いメンバーなだけに、熱戦が繰り広げられそうではある。

 翌週京都のJBCはどんなことになるのやら、非常に興味深い一日ではある。何しろGⅠ級のレースが同日に3つも行われるわけだから。地方馬は何頭くらい参戦するのか? 地方ジョッキーは何人くらいやってくるのか? それらを考えるとなかなかワクワクする。

 当日はどんなイベントを打つのだろうか。一応は地方競馬の祭典と位置づけられるレースだけに、土屋太鳳さんなどの「ホリデーズ」の来場はまずなさそう。そこで半ば妄想気味に考えたのだが、各地方競馬場のイメージキャラクターたちが大集合すれば、とても豪勢で華やかなものになりそう。大井から川栄李奈、川崎から稲村亜美、岩手からふじポン、園田からはSKNフラッシュ8が応援部隊として参戦!となれば、注目度も高まり集客効果も見込めそうな気がする。各場の人気グルメが屋台で味わえるような企画があっても面白い。入場人員や売上げがどこまで伸びるのか、注目したい。

 その後もホープフルSまでずっとGⅠが続くだけに、これからますます競馬が盛り上がっていきそう。やや、苦し紛れの内容になってしまったが、次回の出番は11月28日。今度は休日の段階から、書くことをしっかりと考えておきます。

栗東編集局 青木行雄

青木行雄(調教担当)
昭和44年8月7日生 大阪府出身 A型
1993年入社。坂路調教を担当。札幌と西のローカル開催時は本紙予想も担当。開催日はMBSラジオ「GOGO競馬サンデー!」、BS11「BSイレブン競馬中継」に出演。トレセン通信を担当してもう結構な月日が経ったが、何を書くかではいつも悩んでしまう。特に私の前後にあたる美浦編集のお二方は、内容もアカデミックなだけに自分との中身の違いに愕然とさせられることもしばしば。そろそろ卒業を…なんてことも打診したいが、簡単には受諾してもらえなさそう。くだけ過ぎない程度に、気楽に書けばいいのだろうか。