私達にできること(田村明宏)

 判明しているだけで死者が150人を超えた西日本豪雨。様々な悪条件が重なっての出来事で被災された方は不運としか言いようがない。心からお見舞いを申し上げると共に一日も早い復興を願ってやみません。梅雨明けの猛暑の炎天下での救援や片付けなどの作業には体調に注意しながら臨んで頂きたいものです。7年前の東日本大震災で多少なりとも被災した我々としても他人事とは思えないが、特殊な能力がある訳でもなくすぐにお手伝いできる時間がある訳でもない身としてはやはり普段通りの生活をして気持ちを沈ませないこととか、微力でも義捐金などで支援することが現実的なことではないかと思う。

 幸いにして先週末の中央競馬は無事に開催された。だが、高速道路の通行止めがあって中京競馬は一時は開催を危ぶまれたほど。現在でも道路や鉄道といったインフラ網はまだ、万全ではないだろう。そうなると生活必需品もさることながら我々のような出版業も影響を受けることになる。当日版の新聞や週刊誌も含め、楽しみにされている方々にはご迷惑をおかけしたことと思います。こんな時に競馬なんて不謹慎なと思われるかもしれないが、あの大震災当時も57億円を超える支援を行った実績がある中央競馬だけに今回も大きな支援ができるのではないかと思う。弊社では今年の春から紙の新聞が届かない地域でもコンビニのマルチコピー機から取り出せるコンビニプリント競馬新聞を発売。私も休暇を頂いて自宅で観戦した時に利用したが、これがなかなか便利。その場でプリントするので多少の待ち時間はあるが、紙質がよく印刷はハッキリしている。レイアウトもほぼ1面に1レース掲載となっていて見やすい。これからの夏競馬は地方都市での開催が多く、テレビ観戦になるファンも多いと思われるが、少しでもお役に立てればと願っています。

美浦編集局 田村明宏

田村明宏 (厩舎取材担当)
昭和46年6月28日生 北海道出身 O型
先週の福島競馬で4勝をあげて気を吐いた田辺騎手は地元福島の出身。復興への長い道のりが続いているが、この開催に賭ける思いは強い。信夫山特別のホウオウパフュームは久々のコンビだが、素質を高く評価していた馬で手綱捌きに注目したい。