Gate J.梅田で皐月賞のイベント(山田理子)

 

 皐月賞の前日の4月16日(土)にGate J.梅田にて、11時45分より「皐月賞スペシャルトーク」が開催されました。司会はそのだけいばで実況されている竹之上次男アナウンサー。ゲストにそのだけいばの川原正一騎手。そこに私もご一緒させていただきました。

 地方競馬通算5000勝が迫ったスーパージョッキー川原正一騎手の登場とあり、お客さんの数や賑わいはいつも以上。騎手ならではの視点・立ち位置からレースを読み解く川原騎手の予想に観客の皆さまとともに引き込まれました。

 会の進行は皐月賞への思いや、過去の印象に残るレース、中山2000mのコース形態について語ったあとに、弥生賞、きさらぎ賞、スプリングS、共同通信杯、若葉S、すみれS、京成杯の前哨戦を検証したうえで、各人の予想へという流れ。竹之上アナの「一番乗りたい馬はどれですか」の問いには、川原騎手は迷いなく「サトノダイヤモンド」との答え。「古馬みたいにどっしりとしていて、無理せずいい位置をすぐにとれて、上手なレースができる。アクセルとブレーキさえ踏み間違えなければ大丈夫で、車で言えばオートマチック」と絶賛し、もちろんこれが◎。中山競馬場のコース形態については、ゴール前の急坂は「まるで壁のよう」だと。「東京や阪神の坂は実戦で騎乗していてもあまり実感しないが、中山は特別。直線が短いし、坂がキツいから、どう最後にお釣りを残すか、脚の使いどころが難しい」という印象を伝えてくれました。

 竹之上アナによれば、川原騎手は元来、よくお話をされる方だとか。そこへきて、ザ関西人の竹之上アナのテンポのいいリード。リハーサルの時点から、とても予定の時間内には収まり切らない内容と思われましたが、本番でも話は尽きずに予定よりオーバー。盛りだくさんのトークショーだったのではないでしょうか。最後のお楽しみとして、会の終わりに川原騎手のサイン入りのムチ、クリアファイルがじゃんけん大会によってプレゼントされ、盛況のうちに幕を閉じました。

栗東編集局 山田理子

山田理子(調教・編集担当)
昭和46年6月22日生 愛知県出身 B型
水、木曜のトレセンではCWをお手伝いしながら障害コース、Bコースを採時。日曜は隔週で坂路小屋へ。調教時間が何より楽しく、予想で最重要視するのは数字よりも生身の馬の比較。人気薄の狙い馬、危ない人気馬を常に探している。09年より関西障害本紙を担当。週刊誌では15年より新たに「注目新馬紹介」のまとめ役を引き継ぎ、新馬の観察に一層力が入っている。