ラストスパート(青木行雄)

 札幌出張も残すところ2週間となった。今年は函館出張がなかったので、夏の現地滞在は6週間。これまでの3カ月に比べると、やはり短いなと感じる。

 ここまでの4週間何をしてきたか。自分は車を与えられていない分もあるが、遠出をしたのは2週目の月、火曜に行った函館のみ。函館出張がなくなってホッとした部分もあったが、なければないで淋しさもあるもの。1泊2日という短い時間ではあったが、大好きな函館山に登って温泉に入り、知り合いに再会して馴染みの店を訪ねたりと、充実した時間を過ごせたように思う。ただ、往復ともにJRだったので、4時間+4時間の合計8時間。移動好きの自分でも、さすがにこれはちょっと疲れた。

 それ以外だとゴルフは同業者の方たちと一度行った。滋賀も最近はかなり安くてプレーできるようになったが、こちらはやはり桁違い。ハーフが終わった時点で昼食を挟まないスループレーが一般的で、その分、値段が圧倒的に安い。フェアウェイやグリーンも綺麗に整備された立派なコースなのに、その料金は何と3,600円。これには驚いた。最終週に違うコースでもう一度プレーする予定なので、どんな体験ができるのかが楽しみ。

 あとは山奥の方にある豊平峡温泉を訪れたくらいか。その手前にある定山渓温泉の方がどちらかと言えば有名で、大きなリゾートホテルのようなものもあるが、この豊平峡温泉も密かに人気があるよう。広い露天風呂が一番の売り。ぬるめなので、のぼせやすい自分でもゆっくりと浸かっていられるのがいいところ。団体客にやかましくされると興ざめだが、静かに浸かっていられる環境が整うと、時間が過ぎるのを忘れてしまう。今年の冬に続いて2度目の訪問だったが、前回は昼間。夜は虫が寄ってくるのであまり照明がつけられていないが、薄暗い感じが逆に趣があっていい。これも最終週にもう一度行く予定。夏場の昼というのは初めてなので、また違う景色を味わえそう。ナンと一緒に食べると抜群に美味しい、名物のインドカレーともども楽しみ。

 あとは宿の目の前にある居酒屋と、すすきのにある、例のバーに週に1、2回のペースで足を運んでいる程度。本紙予想はボチボチ当たっているような気もするが、馬券との噛み合わせが悪く、とにかくこちらに来てから儲かっていない。その分、行動も若干地味になっているような気がする。競馬開催もあと4日。ひとつくらい大きいところをズドンと当てて、帰りに立ち寄る新潟でワーッと羽を伸ばしたいものだが。

栗東編集局 青木行雄

青木行雄(調教担当)
昭和44年8月7日生 大阪府出身 A型
1993年入社。調教担当。札幌開催、西のローカル開催では2歳戦と、3歳未勝利戦を中心に本紙予想も担当。開催日はMBSラジオ「GOGO競馬サンデー!」、BS11「BSイレブン競馬中継」に出演。今年で4年目を迎えた札幌出張。1週目の段階で宿の空調が壊れるというアクシデントに見舞われ(今も)、エアコンなし生活を強いられている。ただ、その状態が4週間も続くと体もそれに慣れてくるもの。冷やし過ぎよりは健康的だし、却って良かったかもしれない。